【ふるさと納税】寄付額が過去最高へ 物価高で返礼品に変化

【ふるさと納税】寄付額が過去最高へ 物価高で返礼品に変化

【ふるさと納税】寄付額が過去最高へ 物価高で返礼品に変化

今年のふるさと納税の寄付額は、過去最高となった去年をさらに上回る見通しとなっています。背景にあるのは、家計に大きな負担となっている物価高です。返礼品の選び方にも、変化が出てきています。

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茨城県の特産品、常陸牛は“ふるさと納税”で人気の逸品です。しかし今、ふるさと納税の利用者が求める返礼品に、ある変化が起きています。

品川コーポレーション 品川卓也代表取締役
「ぜいたく品ではなく、日常使いできる切り落とし肉などが増えています」

これまでは、ステーキのような“ぜいたくな肉”が人気でしたが、今年は“日常使い”できる1万円を切った“切り落とし”の牛肉を申し込む人が急増し、去年の約2倍になっているというのです。(常陸牛厳選切り落とし 300グラム 寄付金額8000円)

そのワケは、どのようなものなのでしょうか。ふるさと納税を利用しているという人たちに話を聞きました。

ふるさと納税を利用する50代会社員
「スーパーに買い物いっても、お値段が毎日毎日高くなってるような印象があるので」

ふるさと納税を利用する40代主婦
「普段の料理とかに使えると、便利でいいと思います」

押し寄せ続ける物価高の波を乗り越えようと、ふるさと納税で賢く節約しようとする人が増えているといいます。

実質2000円で、寄付額に応じたさまざまな返礼品がお得に手に入るふるさと納税。ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」では、物価高の影響もあって、日常使いする食材の人気が拡大しています。

今年のふるさと納税全体の寄付金額は、過去最高になる見通しです。

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埼玉・越谷市で一番人気となっていた返礼品が、価格上昇が続く食用油です。

総務省の調査によると、東京23区の食用油の小売価格はこの1年で約4割高値になっています。

【総務省小売物価統計調査 東京23区の食用油 去年349円→今年500円】

国産の米ぬかから作る食用油「こめ油」を製造する会社では、今年は去年に比べて、申し込みが殺到しています。

オカヤス・業務管理部 リーダー・岡安沙織さん
「およそ2倍近く、返礼品としては伸びております」

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もうすぐやってくる“クリスマス”を彩るケーキにも、想定以上の申し込みがあるといいます。ただ、そこにも値上がりの波が押し寄せています。

クリスマスを彩るケーキにも、値上がりの波が押し寄せています。

渋谷エクセルホテル東急・販売促進 金澤ゆき子さん
「(輸入品の)フルーツのピューレ、値上がりしているのと、テイクアウトの包材が特に値上がりをして」

帝国データバンクによると、小麦粉は52%、牛乳は11%、イチゴは11%値上がりするなど、原材料が軒並み上がっていることから、クリスマスケーキの平均価格は去年に比べ、約200円アップしています。

こうした物価高の影響を受け、このホテルでは、ふるさと納税の返礼品にだしたクリスマスケーキの詰め合わせが一時、品切れになり、8日に急きょ、申し込みの枠を増やしました。

ふるさと納税の利用者
「コロナ禍で出られないから、おうちで食べるのは幸せになれますね。家に持って帰れるのはね」

「ふるさと納税、去年から始めたので、来年以降(クリスマスケーキも)チェックしたいなと思います」

物価高のピンチをふるさと納税で乗り切れるのでしょうか。
(2022年12月8日放送「news every.」より)

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