「間伐材からウクレレに」材料は地元の杉林 間伐で森が吸収する二酸化炭素の量も増加(2022年1月24日)

「間伐材からウクレレに」材料は地元の杉林 間伐で森が吸収する二酸化炭素の量も増加(2022年1月24日)

「間伐材からウクレレに」材料は地元の杉林 間伐で森が吸収する二酸化炭素の量も増加(2022年1月24日)

 テレビ朝日はこれまで放送してきた「未来をここからプロジェクト」の一環で持続可能な社会を目指すSDGs企画をお伝えします。

 第1回となる24日のテーマは陸の豊かさも守ろう、です。

 ご紹介するのはこちらのウクレレです。このハワイアン音楽でおなじみの楽器が、地方からのSDGsの小さな一歩になるかもしれません。

 富山県南砺市で作られた1本のウクレレ。

 材料は地元の杉林で発生する間伐材です。

 間伐で木の生育が良くなり森全体が吸収する二酸化炭素の量も多くなります。

 しかし、スギの間伐材の主な利用方法は今のところベニヤ板などの建材や燃料用のチップなどに限られています。

 そんな間伐材をウクレレに変えたのは地元・富山のギター職人でした。

 辻四郎ギター工房・辻隆親さん:「日本人が作るなら(アメリカの)コピー商品じゃなく、オリジナル性を生かしたギターを作ったほうがいいと(いう提案を受けた)」

 ギター作りに合う木材を探し始めた辻さんがたどり着いたのは地元のスギの間伐材を圧縮した板でした。

 使い道の限られる圧縮材を楽器にするには大きな課題がありました。

 わずかな割れやゆがみなく木を潰すという特別な技術が必要だったのです。

 温度と圧力を工夫し、なんとか課題を解決しました。

 ただ、加工できる大きさに限界があり、ギターではなくウクレレを作ることになりました。

 さらに、大学の研究室の協力を得て、音がよく響く圧縮の強さを探ることおよそ2年。

 ようやく本家のウクレレに負けない音色を出せる加工方法を見つけたのです。

 その音色とは・・・。

 辻四郎ギター工房・辻隆親さん:「(スギの間伐材は)燃料の材料でしか使われていない。ウクレレに使うということはSDGsの観点からも持続可能な環境にやさしいウクレレができたんじゃないか」

 間伐材から作られたウクレレなんですが製作した辻さんによりますと、硬い輸入木材で作られたものよりも音が柔らかいということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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