「日本を滅亡に追い込む組織だと…」経緯は「ほぼTwitter」SNSで歪んだ正義感で犯行(2022年12月8日)
辻元清美参院議員の事務所に侵入し名簿などを盗もうとしたなどの罪に問われた男に懲役3年・執行猶予5年が言い渡されました。
辻元清美参院議員の事務所の防犯カメラ映像。そこに侵入してきたのは、全身をすっぽり覆うつなぎを着て、サングラスをかけハンマーを持つ不審な男。太刀川誠被告(30)です。
判決によりますと、太刀川被告は今年3月、大阪府高槻市の辻元清美参院議員の事務所に侵入して名簿などを盗もうとしました。また今年4月には大阪府茨木市の「コリア国際学園」に侵入して段ボールに火をつけ床を燃やしたほか、大阪市内にある創価学会の施設の窓ガラスを壊すなどしました。
今年7月から始まった裁判で起訴内容を認めた太刀川被告。被告人質問で犯行に至った動機を問われると次のように話しました。
(太刀川誠被告)
「立憲民主党が嫌いで、日本を滅亡に追い込む組織だと思ったからです。在日韓国人を野放しにすると日本人は危険にさらされると思ったからです。(彼らが)日本から去っていくのかなと思いました」
こうした考えを持つに至った経緯については…。
(太刀川誠被告)
「ほぼTwitterです。他には自分でネットをちょっと調べたくらいです」
太刀川被告のものとみられるTwitterのアカウント。投稿を見ると次のような内容が書かれていました。
【太刀川被告とみられるアカウントの投稿内容】
『在日は害しかなしません』
『韓国人と一緒で立憲民主党も日本を陥れたくて仕方ない性根の腐りきってる連中なのです』
太刀川被告はTwitterやYouTubeから情報を得ていく中で韓国や中国に敵意を持つようになったと証言しました。そして学校などに暴力的に押し入ったことへの反省は口にしましたが…。
(検察官)「TwitterやYouTubeは間違っていると思いますか?」
(太刀川被告)「実際問題、合っていると思いますが、これが全部ではないよねと思います」
検察側は「特定の政治思想や国籍に対する歪んだ憎悪心による犯行で、社会に強い不信感を与えた」として懲役3年を求刑。一方、弁護側は執行猶予のついた判決を求めていました。
そして今年12月8日の判決。大阪地裁は「SNSの書き込みを閲覧するうちに特定の政党や国が害悪をもたらすなどと考え嫌がらせのため犯行に及んだ」「歪んだ正義感による独善的な犯行で酌量の余地はない」とする一方、「反省の言葉を述べている」などとして懲役3年・執行猶予5年を言い渡しました。判決理由には差別や偏見といった言葉は含まれていませんでした。
判決を受けて被害者は。
(立憲民主党 辻元清美参院議員)
「ヘイトクライム・差別事件・憎悪事件であるということの認定がなかったことは残念に思っています」
(学園側代理人 張界満弁護士)
「執行猶予で許されるというような誤ったメッセージを司法が出しかねないということは非常に弁護団としては危惧しています」
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