【飲食チェーンの戦略】物価高騰でも“お肉をお安く” 値下げに価格据え置きで増量も…

【飲食チェーンの戦略】物価高騰でも“お肉をお安く” 値下げに価格据え置きで増量も…

【飲食チェーンの戦略】物価高騰でも“お肉をお安く” 値下げに価格据え置きで増量も…

値上げラッシュが続く中、様々な飲食チェーン店がお肉をお得に食べられるキャンペーンを打ち出しています。その裏にある戦略を探りました。

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帝国データバンクによると、今月も175品目の食品が値上がりします。1年の最後の最後まで“値上げの波”は続くのに、いつもより“安く”お肉が食べられる場所がありました。

沖縄発祥のステーキチェーン「やっぱりステーキ」では、今月30日までのお得なキャンペーンが始まっています。

お客さん
「(選んだのは)ロースステーキ200グラム。安くなっていたので」

ロースステーキ・150グラム、1100円が1000円と100円引き。200グラムが160円引き(1450円→1290円)、300グラムだと200円引き(1980円→1780円)と、肉のサイズが大きくなればなるほど割引額も大きくなります。

その狙いを聞きました。

やっぱりステーキグループ 義元大蔵代表取締役
「(10月に)牛肉が高騰して値上げしたけど、うちの看板商品、ミスジの方を値下げしました。それがすごく大好評で」

今年10月にメニューの値上げに踏み切りましたが、看板のミスジだけをあえて値下げしたところ客が倍増。今回値下げする肉の種類をロースにまで広げたのです。

お客さん
「飲食店、どこ行っても値上げ、値上げで値下げなの珍しいなと、安くなっている方が食べたいなとなります」

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農林水産省の食品価格動向調査によると、先月の輸入牛肉の価格は平年と比べ13%も高値になっています。“ミートショック”が続く中でも、独自の戦略でお肉をお得に提供する飲食チェーンが増えています。

とんかつチェーン「松のや」では、通常、ささみかつが2本の「ささみかつ定食」(690円)が、7日午後3時までお値段はそのままで3本に増量中です。

“ささみかつ定食”を注文した人
「ささみだと3本食べられる。“2+1”で690円って安いですよね」

そこには、ある“戦略”がありました。

松屋フーズ・松のや企画グループ グループマネジャー・松岡輝
「メニューが(ささみに)集中することで、準備がしやすく、調理もしやすく、回転率も上がっていきますので」

キャンペーンの肉をひとつにしぼることで店内の作業を効率化し、来店客数を増やす狙いがあるのです。

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お得にお肉が食べられるキャンペーンは、ラーメンチェーン「幸楽苑」でも実施されていました。

今月1日からギョーザのあんの肉をお値段そのまま1.5倍に増量。工場の製造工程を見直し、電気代を削減するなど節約することで、お得なキャンペーンを行っています。

幸楽苑・店舗サポート部 大内宏之さん
「物価高とかコロナの影響で外食を控える方もいますが、おいしい商品を食べていただけるよう工夫しています」

お得なキャンペーンの裏には、物価高を乗り切る飲食チェーンの戦略がありました。
(2022年12月6日放送「news every. 」より)

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