会員8割は“配当”受け取れず 「卵買えば報酬」 巧妙な手口“ネズミ講”か(2022年12月1日)
「卵を購入するだけで報酬が得られる」と言って、いわゆる“ネズミ講”を運営した疑いで、峯岸正治容疑者(58)が逮捕されました。
ビジネスの名前は『みんなのたまご倶楽部』。北は北海道から、南は沖縄まで、各地でセミナーを150回近く、実施していました。「高級卵はサプリメント」とうたい、1個150円で購入させていた卵は、スーパーで15円ほどで売られていたものでした。
『みんなのたまご倶楽部』の会員になるには、入会金が1万円。そして、毎月90個の卵を1万3900円で購入すると、2万5000円の配当が得られるとしていました。会員を勧誘すればするほど収入は増え、ひと月で最大、160万円稼げると強調。全国から1万1000人の会員を集めていました。
みんなのたまご倶楽部の会員:「黄身がすごいしっかりしている。箸でつまんでも破れない。全然、違う。(Q.実際に召し上がった)もちろん食べました。6回ぐらい卵代は払っていますけど、卵は1回しか受け取っていません」
卵が届かないだけでは、ありません。会員の8割は、配当を受け取れなかったとみられます。募集には、ある傾向があったようです。
みんなのたまご倶楽部の会員:「若い人は、ほとんどいない。最初のころは、神様みたいな人だと思っていた。人が見抜けないような、壮大な考えをみんなの前で言って、じいちゃん、ばあちゃんしかいないわけですから、それが正しいのか、すごいことなのか、確かめようがない」
会員に配られていたパンフレットには『コロナ禍で立ち行かなくなった経済的弱者の生活向上のために誕生する運びとなりました』とあります。救うべき経済弱者として「母子家庭」も。
みんなのたまご倶楽部の被害者:「ベーシックインカム的な。『みんなが豊かになる』『弱者から救う』そういう形の触れ込みだったので。(Q.会員の男女は)圧倒的に女性。峯岸(容疑者)が言ったのは『男はいらない。もう女性だけでいい』『男は欲深いし、暗闇だからいらない』と。出せる金額だったのも1つ。1万~2万円なら話に乗ってみよう。そこに自分の甘さがあった」
『みんなのたまご倶楽部』は、3億円以上を集めていたとみられます。捜査関係者によりますと、峯岸容疑者には約8000万円がわたっていたことがわかりました。峯岸容疑者は「過去に同じような仕組みのビジネスに関わったことがあり、必ずもうかると思った」と話していますが、容疑は否認しています。ただ、元スタッフで補佐役とみられる塩澤正人容疑者(63)は、容疑を認めているということです。
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