【特集】「“これを食べたらだめ”がない」食生活から環境に配慮…日本にも広がり始めた「クライマタリアン」とは

【特集】「“これを食べたらだめ”がない」食生活から環境に配慮…日本にも広がり始めた「クライマタリアン」とは

【特集】「“これを食べたらだめ”がない」食生活から環境に配慮…日本にも広がり始めた「クライマタリアン」とは

欧米を中心に広がっている食生活から環境に配慮する取り組みがいま、日本でも広がり始めています。気軽に始められるというこの試み、一体どういうものなのでしょうか。

イギリス・ロンドン。大手ピザチェーン「ピザハット」で環境に配慮したという地域限定メニューが販売されています。具材にある特徴が――

記者「こちらのピザは、ソーセージが植物由来の素材で作られていて、環境に配慮した商品として販売されています」

一見、環境に結びつきませんが、食材を植物由来のものに変えて気候変動に配慮しようとする試み。

実は世界中で排出される温室効果ガスのおよそ15%が家畜から出されているといいます。

そのため、肉類の摂取を控えて環境に貢献しようとする動きがいまイギリスで急速に広がっています。

「スターバックス」や「バーガーキング」など大手チェーンがこぞって環境配慮をうたった商品を展開。

食で環境に貢献する人を、気候を意味する英単語「クライメット」から派生した造語で「クライマタリアン」などと呼び、生活にとりいれる市民も少しずつ増えています。

ロンドン市民「お肉は環境に良くないと思い始めたんです。普段お肉を食べる人でも、お肉を使用していないメニューを選べるのはいいことだと思います」

いま、この「クライマタリアン」の考えを日本にも広げようとする動きが始まっています。

今月、東京・渋谷で開かれたのは「クライマタリアン」を紹介するトークイベント。

肉の代わりに大豆を用いたハンバーグなどの試食も行われました。

家畜が排出する温室効果ガスのうち、6割以上は牛が排出。

牛肉や乳製品の摂取を少し減らすだけで環境に配慮でき、こうした手軽さがクライマタリアンの特徴だとイベント関係者は話します。

「climatarian.jp」ファウンダー・mayuさん「クライマタリアンというのはこれを食べたらだめっていうのがなくて、制限がないスタイルなので皆さん取り組み始めていただけると思います」

新たな食生活の試みは身近なところでも。

北欧風の家具で知られる家具販売大手の「イケア」では、店舗内のレストランでミートボールを、植物由来の原料で再現して提供。

通常の商品より温室効果ガスの排出量を96%削減しているといいます。

ほかにも乳製品を使わないソフトクリームなども。

環境対策について気軽に考えてもらえたらと3年前からこうしたプラントベースのメニューを導入しているということです。

イケア・ジャパンカントリーフードマネジャー・佐川季由氏「地球にも自分の体にもCO2の観点からも、いろんなことに対して貢献しながら、食事を楽しんでもらいたいなと思っております」

「食で環境に配慮する」という新しい食生活。

日本でも広がりを見せていくのでしょうか。
(2022年11月26日放送「news every.」より)

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