東京9699人「検査の処理追い付かず・・・」抗原キット無料配布の区も(2022年1月21日)
東京都が21日に確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は9699人で、3日連続で過去最多を更新しました。重症者は20日より2人増えて11人。病床使用率は31.5％でした。
東京都の陽性率は、この1週間で9ポイント以上も増えて現在24.8％。感染をコントロールできているという基準を大きく超えました。
感染を身近に感じるようになったせいか、検査したい人が増加しています。
あるPCR検査会社：「通常、当日に結果を出せていたのが、処理が追い付かず、2～3日かかるようになってきた。今後もっと遅くなる」
公的機関での検査が目詰まりを起こし、遅れているなら自分でやるしかありません。
世田谷区は、希望する区民や、通勤や通学で区内に通う人に抗原検査キットを無料で配布し始めました。感染拡大の抑止につながればという思いからです。
キットを受け取った人：「無症状でかかってたら、家族にうつしたり、逆に家族からもらっちゃうこともあるので、なるべくわかった方がいいなと思う」
東京都では、子どもへの感染が目立ってきています。全体の2割は20歳未満です。クラスターなどにより、全面休園に至っている保育園は、少なくとも39園に至ります。
新宿・歌舞伎町にあるホテル。この数日、感染者を運び込む車が、ひっきりなしに出入りを繰り返していました。感染者数の増加と共に宿泊療養、自宅療養者は急上昇し、デルタ株の時を超える勢いです。
ここも目詰まりを起こし、療養中に死亡というケースが繰り返されてしまうのでしょうか。東京都は、オリンピックのときに使われた施設を宿泊療養施設にするため、現在、準備を進めています。
小池知事：「実際の陽性者が拡大するスピードと、施設の確保になるが、基本的に陽性の拡大にともない、現実的には自宅で療養してもらう。自宅のときに、こう気を付けてください。どのような形で健康を維持していくか。さまざまな方向で確保していきたい」
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