中国が“ゲーム規制”強化で倒産が相次ぐ 勤めていた会社が突然消滅(2022年1月21日)
オンラインゲームに対する規制が強化された中国で、ゲーム会社の倒産が相次いでいます。勤めていた会社が突然、消滅した女性が胸の内を語りました。
勤めていたゲーム会社が突然破産したAさん。約45万円の給料はいまだに支払われず、開発中だったゲームも発売することができませんでした。
破産したゲーム会社の元社員:「給料が未払いでオーナーが完全に消えてしまった。我々はどうしようもなかった。我々クリエイターにとってゲームは、小さいころから育てている子どものようなもの。子どもがさらわれたような気分」
中国政府は未成年のオンラインゲームへの依存を防止するためだとして3年前、オンラインゲームを運営する会社に対して午後10時以降のサービスを停止するよう要請しました。
さらに、去年夏には中国国内で発売されるゲームの「内容」に対しても厳しい審査が行われるようになりました。
取材班が独自に入手した11ページの文書には「三国志のキャラクターに日本の甲冑(かっちゅう)を装備させる演出」「宗教や他国の歴史を過度に美化するもの」など、数十に及ぶ「禁止事項」が列挙されています。
中国メディアによりますと、審査基準が厳しくなった去年7月以降、中国では新作ゲームの発売に対する認可が1本も下りていません。
開発中のゲームを発売できず、少なくとも1万4000社以上のゲーム会社が倒産したといいます。
厳しい規制に揺れる中国のゲーム業界。
上海市内にあるゲーム会社に勤めるプロデューサーの男性は「規制によって業界再編が進む」と話しています。
上海市ゲーム会社・海外市場担当:「基本的には今、国がゲームの審査を行うので、今までのように完成したらすぐにリリースはできない。規制は緩まってほしいが、悪質なゲームもいっぱいあるのでしばらくは整理整頓かなと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く