仏・教職員が2週連続のスト「ルール変更多く混乱」
フランスでは新規感染者が40万人を超えていますが、ワクチン接種を事実上義務化する一方、規制を緩和する方針です。混乱する教育現場の事情を取材しました。
パリに住む7歳のジョアキム・ルストラト君。この日、朝一番にやらなければならないことが。
ジョアキム君の父 マチュー・ルストラトさん
「頭をちゃんと傾けて」
新型コロナの検査です。クラスに感染者が出たため、登校するには陰性であることを示す必要があるのです。
ジョアキム君の父 マチュー・ルストラトさん
「赤のラインがあるので、陰性です」
この日は学校に行けることになりましたが、通い続けるにはこの検査を1週間で3回行わなければなりません。
3日連続で感染者が40万人を超えているフランス。子どもの感染も増えるなか、政府が学校運営についてのルールを次々と変え現場では混乱が起きています。このため・・・。
記者
「教職員が声を上げるのは、2週連続です」
全国の教職員らがストライキを実施。安定したルール作りを訴えました。
教職員
「親はルールが分からないから、プレッシャーをかけてきます。でもルールは毎日のように変わるし、探しても情報がないのです」
教職員からは、“感染者が1人でも出れば学級閉鎖にしてほしい”との声もありますが。
ジョアキム君の父 マチュー・ルストラトさん
「先生の負担は、本当に大きいと思います。ただ、学校が開いているのは特に共働きの親にとって、本当にありがたいことなのです」
こうしたなか、フランスでは、飲食店などを利用する際にワクチンの接種証明の提示を義務付ける法律が24日から施行される見通しです。陰性証明は利用できなくなり事実上の接種義務となる一方、大規模イベントでの人数制限が撤廃されるなど規制緩和の流れに。日本とは違う選択をしたフランスですが、いったいどんな結果を招くのでしょうか。(21日16:54)
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