「やりがいあった」替え玉受験男 約1000社受験し報酬400万円超か 京大院卒の素顔(2022年11月22日)

「やりがいあった」替え玉受験男 約1000社受験し報酬400万円超か 京大院卒の素顔(2022年11月22日)

「やりがいあった」替え玉受験男 約1000社受験し報酬400万円超か 京大院卒の素顔(2022年11月22日)

 京都大学大学院卒という男が就職試験を“替え玉受験”していたとして逮捕されました。男は「学生に感謝され、やりがいを感じていた」と話しています。

 世相を映す事件でしょうか…。

 田中信人容疑者(28)は就職試験の採用のためのWEBテストで替え玉受験したとして逮捕されました。

 関西電力勤務の容疑者。そのSNSには、こう記されています。

 田中容疑者のSNS:「京都大学大学院卒」「通過率95%」「2科目4000円でウェブテスト代行します」

 逮捕された容疑は今年4月、都内に住む22歳の女子大学生の就職試験で企業から女子大学生に付与されたIDやパスワードを逮捕された男に伝達。男は試験を替え玉で受けた疑いです。

 京都大学時代の同級生:「色んなことに積極的に真面目に取り組んで聡明(そうめい)だった」

 警視庁によりますと、田中容疑者は女子大学生から4000円の報酬を受け取ったということです。

 その他にも約1000社を替え玉受験して400万円程度、稼いでいたとみています。

 男は“容疑”を認めています。

 田中容疑者の供述:「小遣い目的でやっているうちに学生に感謝されたり就活の相談を受け、お金ももらえ非常にやりがいを感じていたが、違法性の指摘を受け、冷静に考えると学生にも企業にも非常に悪いことをした」

 ただ、この事件を「学生」はどう受け止めているのでしょうか。

 就職活動生:「ちょくちょく聞きますね。(代行が)主流になりつつあるという印象」「信号無視みたいなレベルで皆やっている不正だよね。別に問題視まではしていない」

 あるリサーチ会社の調べでは、実際に不正の経験があるとした人は8%、手伝ったという人も9%に上ります。

 就職支援サービス「キャリタス就活」担当者:「学生に人気の企業は面接枠が限られるので、そこに対して応募が多いと最初のハードルは高くなってしまう」

 SNS上でも「ウェブテスト代行」と調べると、たくさんの代行が出てきます。なかには落ちた場合、「全額返金」の書き込みもあります。

 田中容疑者に自分の就職試験で“替え玉受験”を依頼した女子大学生。田中容疑者と同じ容疑で書類送検されています。

 23社分の替え玉受験を依頼し、10万円程度を支払っていたといいます。

 女子大学生(警視庁による):「自分で受けたがウェブテストを突破できず不採用だった。そんな時にツイッターでウェブテスト代行を見つけた。これからは自分自身の力で行動していく」

 コロナ禍で、もはや当たり前となったウェブテスト。完全に防ぐのは難しいといいます。

 “替え玉受験”の摘発は全国初。警視庁は今後も取り締まりを行う方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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