小池都知事の“奇策”に世界が注目…節電対策 タートルネック着用(2022年11月22日)
冬を前に世界規模の節電が急務となっている。そんななかで、東京都の小池百合子知事が打ち出した奇策が海外メディアから注目されている。
■節電対策で…「タートルネック」着用
21日、ドイツのミュンヘンでは冬の風物詩「クリスマスマーケット」が3年ぶりに始まった。
広場は、クリスマスムード一色に。世界各地で、クリスマスにむけたイルミネーションが灯り始めている。
そんななか、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、世界各国がエネルギー危機に陥っている。
日本政府も、電力逼迫(ひっぱく)に備えて、来月から来年3月末までの4カ月間、全国の家庭や企業を対象に節電を要請する方針だ。冬の節電要請は7年ぶりとなる。
東京都 小池知事:「この冬、12月1日から3月31日までを冬のHTT推進期間と設定を致します」
東京都でも、電力を「減らす・創る・蓄める」をテーマに節電を推進する取り組みを行う。
その一環として小池知事が利用を呼び掛けたもの、それは自ら着ている「タートルネック」だ。
小池知事:「この首のところをですね、温めると、防寒効果が高いと言われております。きょう、私も、タートルネック着ていますけど、要はここを温めると体感温度が違うんですね」
小池都知事といえば2005年、環境大臣時代に、ノーネクタイなど夏の軽装スタイル「クールビズ」や、冬に暖かい服装で働く「ウォームビズ」を導入。
小池環境大臣(当時):「クールビズという名称にさせて頂きました」
電力が逼迫した今年の夏には、東京都庁で午後2時に執務室を一斉消灯。さらに、地面に水をまく「打ち水」の効果に期待を寄せた。
そして、この冬、小池知事が節電対策で呼び掛けたのは、ウォームビズとしての「タートルネック」着用だった。
呼び掛けから3日が経った21日の東京都庁では、タートルネックを着て仕事をする職員の姿があった。
東京都の職員:「(タートルネックは)簡単に取り入れやすいアイテムだなと思いました。首元を温めているからか、かなり温かく感じるので、設定温度を下げたりとか、そういった効果もでてくるんじゃないかと期待しています」
■英、伊、印…“奇策”に世界が注目
小池都知事がタートルネックを推奨したことは、海外メディアからも注目されているようだ。
イギリスのガーディアン紙は「東京都民は節電のためタートルネック着用を勧められた」との見出しで報道。
また、イタリアのイルポストも「タートルネックでエネルギーを節約」。さらに、インドのヒンドゥスタン・タイムズは「小池都知事“冬に節電したければタートルネックを着ればいいじゃない”」などと、様々な国で報じられた。
また、イギリスのBBCは記事のなかで、温暖化対策に力を入れるフランスのマクロン大統領がタートルネックを愛用していることを紹介している。
実際、小池都知事も18日の会見で「マクロン大統領も率先してタートルネックを着ている」と引き合いに出している。
確かに、マクロン大統領がタートルネックを着ているイメージはあるが、それはファッションなのでは?と思ってしまう。ところが、ちゃんと意味があるようだ。
AFP通信によると、フランス政府は節電のため室温が19℃未満になった場合にのみ暖房を使用するよう国民に呼び掛けているという。
そんななかで、マクロン大統領をはじめ、首相や閣僚がタートルネックの着用を推奨し、率先して着用。政権内でタートルネックが暖房費節約のシンボルになっているというのだ。
その一方で、BBCは、小池都知事のタートルネック推奨の背景を紹介しながらも、フランスやドイツの省エネ計画や電力使用制限の規則などの対策を紹介して記事を締めていた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年11月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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