「人道回廊」SNSで誤情報発信か 安全性に問題も(2022年3月28日)
ウクライナの民間人が避難するための人道回廊について、誤った情報を発信するSNSのアカウントがあることが分かりました。誤った情報で市民が危険にさらされる恐れがあります。
人道回廊を巡っては、これを使って国内外に避難した市民が、26日には5200人に上ったとされる一方、行先がロシアであったり、ルート上に地雷が敷設されていたりするなど、安全性の問題が指摘されています。
さらに、ウクライナ当局が発表した情報とは異なる「フェイク情報」も流れているということです。
ウクライナ国営通信社編集者・平野高志さん：「合意した人道回廊ではない所に『ここも人道回廊です』と住民に情報を広める」
ウクライナ国営通信社の平野さんへの取材を元に調べたところ、誤った情報を発信するSNSアカウントが見つかりました。
声・ウクライナ語通訳：「（人道回廊への集合時間は）10時から11時半まで。しかし、政府の（発表を）見ると。（集合）時間と住所が違うんですね。政府は9時から10時まではバスを動かす。このアカウントは10時から11時半」
また、合意された以外のルートを使った避難の呼び掛けなど、実際とは大きく異なる情報も掲載されていました。
発信者は確認できていませんが、ウクライナ政府は「ロシア側には避難者を別ルートに誘導するための工作が準備されている」と指摘しています。
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