【中国】「ゼロコロナ政策」に不満抱える市民 暴動やトラブル相次ぐ
中国では、「ゼロコロナ政策」への市民の不満が高まっています。マスクをしていなかったことで女性が手足を縛られ拘束されるなど、トラブルが相次いでいます。さらに、各地の大学では学生たちによる“異様な行動”が広がっていました。
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やり場のない不満を抱える市民。中国・広州市で、オレンジのフェンスが次々となぎ倒されていました。感染対策のため、住んでいる場所から住民が出られないよう立てられていたものです。
撮影者
「フェンスが倒れ、警察車両も横転していた」
今週、食料不足などへの抗議で暴動が起きたという情報もありますが、中国メディアでは一切報じられていません。
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トラブルも相次いでいます。
SNSに投稿された映像に映っていたのは、マスクをせず大声で叫ぶ女性です。出前を取りに来たもののマスクをしていなかったため、警備員と口論になったといい、ついには、地面に倒され、一緒にいた友人とともに手足を縛られる事態になりました。
関係者はこの後、女性と友人に謝罪したということです。
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ゼロコロナ政策による厳しい封鎖が続く中、今、中国各地の大学では、“異様な光景”が広がっています。
SNSに投稿された映像に映っていたのは、四つんばいで歩く学生たちです。夜のキャンパスで、グルグルと輪になって回っています。
“奇妙な行動”はこれにとどまりません。段ボールで作られた犬を引きずって歩く学生たちもいました。なぜ、段ボールの犬と散歩しているのでしょうか。
SNSには、「封鎖でつまらないからストレス解消」と投稿されていました。
SNSでは、「理解できない」という声に、学生から「私たちだって買い物や映画に行ければこんなことはしない」という反論もありました。
NNN中国総局の記者に学生たちの奇妙な行動の理由を聞きました。
記者
「中国では、大学生のほとんどがキャンパスの中にある宿舎に住んでいるんですけど、多くの大学が、キャンパスからの外出を禁じていて1年以上というところもあります。学生による抗議集会の動画が投稿されたこともありますが、表立った抗議は片っ端から削除されています。こうした中で、やり切れないストレスを抱えた学生たちの気持ちの表れではとの指摘もあります」
長い間キャンパスに閉じ込められ、抗議することもままならない学生たち。
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人々の不満が高まる中、中国政府は「ゼロコロナ政策」の一部緩和に乗り出そうとしていますが、首都・北京では正反対の状況が起きていました。
列が折り返すほど人であふれるなど、各地のPCR検査場には長蛇の列ができていました。北京では、ショッピングモールに入るのに24時間以内の陰性証明が求められるなど、対策が強化されています。
市民
「会社に入るのに陰性証明が必要だから、毎日検査する」
市民
「毎日検査漬けでうんざりだ」
中国では、11月に入って感染者が約2万5000人と約9倍に増加し、警戒が強まっているのです。(※18日発表 無症状者含む)
中国有数の観光スポット「上海ディズニーランド」では、10月末、感染者が立ち寄ったことが分かり、突然、休園となっていました。17日から周辺の商業施設のみ営業を再開しましたが、2週間以上たっても、営業再開のめどは立っていません。
来園者
「次回は園内で遊びたい」
感染者が増加傾向にある中、混乱はまだ続きそうです。
(2022年11月18日放送「news every.」より)
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