【マッチョも動揺】「国産鶏むね肉」値上がり エサ代高騰など“三重苦”も
様々なものの値段が上がる中、「家計の味方」とも表現される鶏肉も値上がりしています。中でも、国産の鶏むね肉の高値傾向が止まりません。養鶏業者によると、エサ代の高騰や、鳥インフルエンザ流行への懸念などもあり、“三重苦”状態だということです。
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油の海に投げ込まれ、黄金色に揚げられた「からあげ」。衣に砕いた「せんべい」をまぶし、ザクッとした食感が特徴です。
東京・浅草のせんから屋では、使用する鶏肉に“ある変化”がありました。
せんから屋 橋口賢人代表
「国産のお肉に切り替え始めています」
せんから屋では、これまで外国産の鶏肉だけを使用していましたが、国産も取り扱うようになったというのです。
せんから屋 橋口賢人代表
「値段があまりにも差がありましたので、差し控えていたんですが、値段がほぼ変わらなくなってきたこと」
外国産と国産の価格の差がなくなってきていることなどが理由だといいます。
外国産の鶏肉を巡っては、新型コロナウイルス感染拡大からの経済の回復などで、世界的に需要が高まり価格が高騰しました。そこで、国産へ切り替える動きが出てきているのです。
せんから屋 橋口賢人代表
「国産鶏の値段も一緒に上がってきてしまっています」
その結果、値上げの波は国産にも連鎖しました。九州の養鶏業者によると、外国産の価格高騰で国産の需要が高まっているといいます。さらに、エサ代の高騰や、鳥インフルエンザ流行への懸念などで、国産の価格が下がる要素は見当たらず、“三重苦”状態だということです。
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薄利多売“安さが売り”のスーパーでも影響が出ています。
スーパーマルサン 齋藤元宏常務取締役
「(国産は)春先から比べると、3割くらいアップしてますね」
鶏肉の中でも値上がりが顕著なのが「むね肉」の価格です。2000年以降、国産鶏むね肉の卸値は1キロあたりほぼ200円台で推移し、2012年には189円に下がりました。その後は上下動を繰り返しながら、今年は337円に到達し、約20年で最高値となっています。(※日経・東京加重平均)
18日、スーパーマルサン吉川店で売られている鶏むね肉は、100グラムあたり75円。今年春ごろの「もも肉」の値段に肉薄しているのです。
会社員(30代)
「もう大打撃ですね」
会社員(30代)
「高いなと思いますね。前よりも手を伸ばしづらい」
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鶏むね肉の高騰に動揺しているのが、日々、己の肉体を鍛え上げるマッチョたちです。自慢の筋肉を育てるため、鶏むね肉は欠かせない食材です。
ジムの利用者
「鶏肉とか脂身が少ないものを普段、気にして食べてます」
大会に出場するという店のスタッフも、筋肉にも、お財布にも厳しい状況に悲鳴が上がりました。
VALXGYM武蔵小山店 住田太一店長
「毎日食べている。お弁当にも『鶏むね肉』みたいな。シンプルに筋トレへの支障が大きいなと」
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“家計と筋肉の強い味方”鶏肉。今後の価格推移が気になるところです。
(2022年11月18日放送「news every.」より)
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