北朝鮮ミサイルまた発射 専門家「淡々と技術を高めていくことが目的」“火星17”と“火星15”の違いは?|TBS NEWS DIG

北朝鮮ミサイルまた発射 専門家「淡々と技術を高めていくことが目的」“火星17”と“火星15”の違いは?|TBS NEWS DIG

北朝鮮ミサイルまた発射 専門家「淡々と技術を高めていくことが目的」“火星17”と“火星15”の違いは?|TBS NEWS DIG

これまでなかったペースでミサイルを打ち続けている北朝鮮。意味合いや狙いはあるんでしょうか?

■北海道沖EEZ(排他的経済水域)内に落下か

まずは18日の時系列です。
〇午前10時17分
⇒韓国軍:北朝鮮が東方向に弾道ミサイルを発射。
〇午前10時18分
⇒防衛省:北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射。
〇午前10時56分
⇒防衛省:ICBM(大陸間弾道ミサイル)級弾道ミサイルを東方向に発射。現在、飛しょう中。EEZ内の日本海に落下の可能性
〇午前11時07分
⇒海上保安庁:防衛省によると北海道・渡島大島の西約210km周辺海域に“11時20分ごろ落下”の見込み⇒ 11時23ごろ落下
〇午前11時26分
⇒岸田総理:北海道の西側のEEZ内に着弾したものと思われる

井上貴博キャスター:
1時間10分ほど飛んだということになります。最高高度は約6000kmです。最近ものすごいペースで発射されますので、何をどう怖がっていいのかがよくわからなくなります。

9月以降のミサイル発射、注目いただきたいのが、すべてEEZの外に落下しているということ。そして短距離弾道ミサイルが多かった10月は、大陸間弾道ミサイルの可能性があるものもあったんですが、基本的にはEEZの外に落下したものと思われるものばかりでした。

■“アメリカ全土が射程” 世界に存在知らしめる狙いか

井上キャスター:
では今回と同様、EEZの内側に落下した、今年3月24日のミサイルはどうだったのか。

長時間飛翔したということで大きく報じられました。このときも飛行時間は1時間10分ほど。最高高度は6000km。今回と大変近しいデータが出ています。このときは「火星17の発射実験に成功した」と北朝鮮は発表しています。このときは同じ日にG7首脳会議とNATO首脳会議が行われていました。ウクライナ情勢に世界各国どうやって協調して話し合いを行っていこうかというタイミングで、このときは打った。

今回で考えますと、APEC(アジア太平洋経済協力会議)がタイで開催中でした。このタイミングをどう見るのか。関係なく打ち続けているのか、どうなのか。

ホラン千秋キャスター:
本当に数多くのミサイルが発射されていますので、それぞれにしっかりとした意味合いがあるのか。北朝鮮としてはどのような狙いがあるんでしょうか?

防衛省 防衛研究所 浅見明咲 氏:
北朝鮮は今年に入ってから数多くのミサイルの発射実験を行っています。それに対してひとつひとつに意味を付与しているというのはなかなか考えづらいところではある。今回のような「火星17」とされる長距離弾道ミサイルの発射実験は、北朝鮮が今掲げている「5か年計画」を遂行するために必要な技術になりますので、それに関しては強い意志を持って発射実験を行っていると考えられます。

ホラン千秋キャスター:
意味合いとしては発射実験を行って成功することが、北朝鮮にとって大切なのか。発射することによって世界各国に北朝鮮の存在を知らしめるという思いが強いのか。どちらなんでしょうか?

浅見 氏:
基本的には淡々と技術を高めていくことが目的になるが、アメリカに対する抑止力を確保していく、自分たちはアメリカ本土を攻撃する攻撃能力を持っているんだというところを確固たるものにしたい、というところが一番の目的かと思います。

■日常生活に影響は?

米イェール大学 成田悠輔 助教授:
一番気になるのは、ミサイル発射が続いてることが、日本人の普通の生活にとって何か危機をもたらす可能性があるものなのかどうか。

どうしてもミサイルの話って、外交とか、アメリカに対する抑止力とか、すごく大きな話で、生活感覚からちょっとかけ離れてるような気もするじゃないですか。日本の生活や都市機能に何か影響がある可能性があるのかどうか、伺ってみたい。

浅見 氏:
この間も、Jアラートが鳴りましたが、逃げろと言われても、どういうふうに行動をとったらいいのか実際にわからないというのが現実かと思います。今回、韓国でも空襲警報が鳴りましたけれども、韓国でさえも、実際にどういった行動をとったらいいのかわからない住民が多かった。国民ひとりひとりがどういった行動をとればいいのか、ガイドラインが具体的に示されるべきであるのかなと感じています。またインフラなどに影響が出る可能性もありますので、広く日本全土にどういった影響があって、その場合どういった行動を各自がとるべきなのか、自治体がどういう指示を出すべきか。広く周知をしていく、ガイドラインを定めていくことがこれからの具体的に必要な措置になっていくかと思います。

■ミサイルは「火星17」? “核実験”の可能性は?

井上キャスター:
Jアラートが発表されると新幹線なども止まりますし、そういった日本の状況を北朝鮮はあざ笑っている、なんていうふうにも伝えられます。

3月に発射されたミサイルは、先ほども出てきた「火星17」。アメリカ全土を射程に捉えることができるというものです。この3月のミサイルに関しては、Jアラートが発出されて訂…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221118-6052956)

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