「子どもの接種予約取れない」今年こそ帰省したいが…ワクチン接種で混雑(2022年11月17日)
全国の新型コロナウイルスの新規感染者数は17日、3日ぶりに10万人を切ったものの、以前として高い水準で推移しています。
東京都港区のワクチン接種会場では、港区在住の人以外でも予約なしでワクチン接種をすることができます。予約なしでのワクチン接種は、これまで1日100人程度だったのが、最近では600人以上が訪れるようになりました。なかには、常に接種券を持ち歩いていたという男性もいます。
予約なしで接種の男性:「(Q.なぜ接種券を持ち歩いていた)予約なしで(受けられる)。電話しても、なかなか出ない。順番取るの大変だから、持ち歩いて」
予約なしで接種の女性:「姉が実家に戻ってきたりするので、子どももいるので、うつしたくないので、きょう受けた。
予約なしで接種の男性:「年末になって人と接する機会も増えるので、その前に打ちたいと」
それでも4回目接種率は、全国で35.98%と、なかなか進んでいないのが現状です。
地域によっては、子どもの接種予約が取れないこともあります。新潟市で3人の子を育てる坂本さん。
3人の子どもを育てる坂本さん:「各病院に問い合わせたけど、かかりつけじゃないとか。診察券もっていないと、そもそも受け入れていない所が多くて」
3年ぶりに高知県の実家への帰省を考えていました。
3人の子どもを育てる坂本さん:「ワクチンを打つの悩んでいる人とかもいて、ワクチンが余っているみたいな報道がされる一方、子どもへのワクチンへの関心が低いのは、すごく実感しているので、ワクチンの枠を広げたり、予約を取りやすい状況にしてくれたら」
新潟市では、子どもの接種は、それぞれの医療機関で実施するとしていますが、現場の医師はこう話します。
庄司こども医院・庄司康寛院長:「時間とスペースと両方とも足りない状況。通常の風邪の子と、さらにコロナの患者さんの診療というのは、すごくクリニック側としてはストレスがあるので、クリニック側にキャパシティーが足りない状況であれば、集団接種という形をとるしかないのでは」
こうしたなか、東京都は17日、感染状況の警戒レベルを上から2番目に引き上げました。
東京都・西山福祉保健局長:「発熱外来を受診する可能性のある8.7万人に対し、1日最大12.7万人を診療できる体制を確保する。現在、約4800機関ある診療・検査医療機関の拡大、診療時間の延長などを進める」
都内では、新たな変異株の報告も増えています。グリフォンは76件、ケルベロスは250件。どちらも、これまでより免疫をすり抜ける力が強いとされています。全体の割合からすると、まだ3%ほどですが警戒が必要です。
全国知事会が対策本部会議を開きました。
全国知事会・平井伸治会長:「第8波が容赦なく、各都道府県で立ち上がっている。それを我々が実感しているからにほかなりません」
大阪府・吉村洋文知事:「2類相当のまま対応ができるのか。5類相当にしてオール医療で、通常の疾病と同じように対応する。オール医療でウイルスに向かっていくことが必要」
東京都・小池百合子知事:「法令上の位置づけの見直し、今後、コロナと共存する社会を実現する。国全体としての方向性も、一層、明確にしていただきたい」
厚生労働省の専門家会議では、改めて、行動制限はしないとしています。
厚労省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「前回のコロナ分科会でも医療体制が非常に危機的になるような状況であれば、行動制限が必要になるかもしれないという議論があった。現時点ではこれから年末に向けての社会活動が活発化していくなかで、市民一人一人が自主的に基本的な
感染対策をやっていくことが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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