道のり険し? トランプ氏が出馬表明 政界と離れ…「子育て優先」イバンカさん声明(2022年11月16日)
多くの支持者がスマートフォンを向けるなか、2024年の大統領選挙出馬を正式に表明したトランプ前大統領。ただ会場の熱狂とは裏腹に、中間選挙苦戦の責任を問う声は日に日に高まっていて、再選への道のりは険しさを増しているといいます。
場内アナウンス：「皆さん、アメリカの次期大統領とファーストレディーです」
その姿をスマートフォンで捉えようとする大勢の支援者たち。
メラニア夫人を伴って姿を見せたのは、ドナルド・トランプ前大統領、76歳。
フロリダ州にある邸宅「マー・ア・ラゴ」でその時を迎えました。
共和党、トランプ前大統領：「アメリカを再び偉大で輝かしい国にするために大統領選挙への出馬を表明します」
2年後の大統領選挙への出馬表明。共和党ではトランプ前大統領が初めてです。およそ1時間5分の出馬表明演説では大統領在任中の成果を強調、バイデン政権を痛烈に批判しました。
共和党、トランプ前大統領：「北朝鮮は私と金正恩（総書記）との会談以来、長距離ミサイルを一発も発射しなかった。現状を見ればとても良いことでした。私が大統領だったらウクライナ（侵攻）は決して起こらなかっただろう。我々の大統領は世界の会議で居眠りをしています。この2年間でバイデン政権はアメリカ経済を壊しました。ただの破壊です。我々が勝利し、史上最高の経済を再び築きます」
今回、出馬表明一番乗りを果たした背景には共和党の候補者指名争いで主導権を握りたいという思惑のほか、機密文書の持ち出し疑惑や脱税疑惑を抱えるなか、大統領選挙の候補者となれば捜査しにくくなるだろうとの狙いが指摘されています。
共和党、トランプ前大統領：「2年前、我々の国は素晴らしかった。そして我々はまもなく再び素晴らしい国になる。我々は再びアメリカ・ファーストに戻す」
トランプ節全開となった16日の演説。ところがこの演説の直後、トランプ前大統領の娘、イバンカさんが「今後、政治に関わらない」との声明を発表。
一体何があったのでしょうか。
再び、大統領を目指すことを表明したトランプ前大統領。その出馬表明の場に姿を見せなかった長女のイバンカさんがこんな声明を出しました。
長女、イバンカさん（41）：「私の父への愛情と支援は今後も変わりませんが、私は政界とは離れたところでそれを行っていきます。今回は、私の幼い子どもたちとともに家庭を築いていく私生活を優先することを選びました」
かつて大統領補佐官を務めるなど強力な援軍だったイバンカさん。大統領選挙への影響も少なからず出てきそうです。
そのトランプ前大統領、中間選挙で支援した複数の候補者が落選。党内での求心力に陰りが出始めたとの見方が出ています。
ある世論調査で共和党系の支持者に次の大統領候補を聞いたところ、先月はトップだったトランプ前大統領が中間選挙後は2番手という結果に…。再選への道は容易ではなさそうです。 （C） CABLE NEWS NETWORK 2022
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