- G7が共同声明「必要な限りウクライナを支援」(2022年6月28日)
- 【ライブ】朝のニュース(Japan News Digest Live) | TBS NEWS DIG(5月5日)
- 近藤真彦が誕生日の7月19日にバースデーライブ開催!59歳フルパワーでヒット曲を熱唱!(2023年7月20日)
- 選対委員長に小渕優子氏が内定 岸田総理の“側近”木原官房副長官は交代へ あす(13日)内閣改造・党役員人事|TBS NEWS DIG
- 神戸ポートタワーがリニューアル 高さ100mの屋上デッキ、展望フロアのカフェは床が360度回転
- 中ロ海軍が東シナ海で21日から合同軍事演習へ ロシア国防省|TBS NEWS DIG
【報ステ解説】「すり合わせほぼ終了」ウクライナ侵攻非難も…G20首脳宣言採択なるか(2022年11月15日)
インドネシアのバリで15日、G20サミットが開幕しました。
経済やエネルギー、食料問題、そして新型コロナなど世界規模の課題が話し合われています。
ロシアによるウクライナ侵攻後初めて、G20の首脳が顔を合わせる今回。細かなところから、侵攻の影響がありました。
いつも撮る、首脳全員そろっての記念写真は、アメリカが「ロシアと一緒に写りたくない」と言い出し、取りやめになったといいます。
プーチン大統領の“名代”ラブロフ外相。本来、世界経済を議論するG20の場で、厳しい立場に立たされることになりました。
議題は「食料とエネルギー」。議長国インドネシアは冒頭から、ロシアを名指しはしないものの“責任”という言葉を繰り返します。
インドネシア、ジョコ大統領:「(私たちは)自らの国民だけでなく、世界の住民に対し、責任を担っています。“責任”とは、国際法と国連憲章の意義を、一貫して尊重することを意味する。“責任”とは、この戦争を終わらせること。戦争の終結なくして、世界の前進は困難だ」
オンラインで出席した、ウクライナのゼレンスキー大統領は、G20ではなく、ロシアを除いた“G19”に向けて、メッセージを発信しました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「私は、このロシアの侵略的な戦争を、あいまいにではなく、国連と国際法に基づいて、正当に終わらせたいと思っています。ウクライナは、1000万トン以上の食糧を海上輸送で輸出しており、さらに数百万トンの輸出を増やすことができます。また、すべての国、そして“G19”のメンバー国にも、最貧国への食糧供給という我々の取り組みに参加してほしい」
会議では、議長国だけでなく、多くの国が、発言の中でウクライナ侵攻に触れたということです。
16日の採択を目指す首脳宣言。16ページに及ぶ草案の中身は、ウクライナ侵攻について「ほとんどのメンバーが、ウクライナでの戦争を強く非難した」「計り知れない人的被害をもたらし、世界経済における既存のぜい弱性を悪化させていると強調した」などというもの。
さらに「今の時代は、戦争の時代であってはならない」と、ロシアを意識した言葉が続きます。
ただ、この文言は、ロシアとの関係を保ちたい国々が納得できるよう、言葉遣いには気を付けた結果のようです。
ブルームバーグ通信(15日):「『ウクライナでのロシアの戦争』ではなく『ウクライナでの戦争』と表現し、できるだけ多くのG20首脳が署名できるよう、言葉遣いで歩み寄りをしようとしていた」
協議終了後、自国のメディアの取材に応じたラブロフ外相。意外にも、首脳宣言の文言調整が終わり、16日に採択される見通しだと述べました。
ロシア、ラブロフ外相:「宣言文のすり合わせ作業は、ほぼ終わりました。西側諸国は、宣言を何とかして政治的なものにしようとした。そして、ロシアを含めた20カ国の名で、ロシアの行為を非難する文言を入れようとした。この件は、今回の議題にまったく関係がないG20の権限外で、どうしても宣言に入れるというなら、我々の意見が違うということを書こうと主張した。我々が話し合うべきは、ウクライナにロシア嫌いの人種差別政策をやめさせ、正常な状態にするための具体的な内容だ」
***
◆G20が開かれているインドネシア・バリ島にいる、西橋拓輝記者
(Q.ラブロフ外相は「首脳宣言が採択される」と発言しました。背景には何があったのでしょうか?)
今回のG20サミットで、ロシアとしては、ウクライナとの停戦交渉について、ウクライナ側に責任があって、ロシアとしては努力をしていると強調したかったのです。
ラブロフ外相が「16日に首脳宣言が採択される」と発言した裏には、そうした、ロシアとして主張すべきことを主張できたということが表れています。
宣言案の表現についてもポイントがあります。
例えば、ロシアによるウクライナ侵攻について「ウクライナでの戦争」と表現されていて、比較的合意が取りやすいものになっていました。
また、ラブロフ外相は「欧米諸国がロシアを非難した」「違った見方も提示された」と追記されたと話していました。
欧米諸国・ロシア双方にとって、今回のG20サミットが、完全に決裂しないギリギリのラインをせめぎ合った結果だと言えます。
(Q.最終的な首脳レベルでの合意まで進展しそうですか?)
今回の議長国インドネシアは、並々ならぬ決意をもって臨んでいて、国の威信をかけて、ロシアなど各国と交渉を続けてきました。
最大の懸案だったロシアが合意する見込みになっていることもポイントで、この点を考えれば、このまま首脳宣言は採択されるのではないかとみられます。
ただ、16日の会議終了後、参加国の決を採るまでは、予断を許さないと言えそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く