「佐渡山の金山」世界遺産見送りへ 韓国の反発で・・・ 地元から落胆の声(2022年1月20日)
新潟県などが世界遺産の登録を目指している「佐渡島の金山」について、政府が韓国政府が反対していることで推薦を見送る方向で調整していることが分かりました。地元からは速やかに推薦の決定を求める声が上がっています。
17世紀における世界最大の金の生産地「佐渡島の金山」が5度目の挑戦で文化庁の文化審議会から世界文化遺産の国内推薦候補に選ばれたのは先月のこと。
次なる段階、政府からユネスコへの推薦に期待が集まっていました。
岸田総理大臣:「この登録を実現すること、これが何よりも大事だと思います。そのために何が最も効果的なのか、しっかり考えて検討していきたいと思っています」
その岸田総理、政府としてユネスコへの推薦を見送る方向で調整していることが分かりました。
政府関係者:「韓国からの反発で、登録申請を出したところで通すのが難しい。他の国からコンセンサスを得るための地ならしもできておらず、実現の可能性は低い」
韓国側は戦時中、佐渡島の金山で朝鮮半島出身者の強制労働があったと主張し、選定の撤回を要求。
中国も「隣国の苦難の記憶を無視している」と批判しています。
佐渡市の渡辺市長は、政府から正式な話はないとしながらも・・・。
新潟県佐渡市・渡辺竜五市長:「(Q.万が一、見送りだとしたらですね、どんな思いですか?)いや、それはあれですよ。残念を通り越すと言いますか」
韓国側の主張については・・・。
新潟県佐渡市・渡辺竜五市長:「強制的なことではなかったと我々は考えてはおるところでございます」
自民党内の保守系議員らは「推薦すべき」と強く求めています。
自民党・安倍元総理:「論戦を避ける形でですね、登録を申請しないということは間違っているんだろうと思います」
新潟県や佐渡市は速やかに推薦を決定するよう求めています。
推薦決定を求める自民党・細田健一衆院議員:「今年(推薦を)出さなかったら来年以降、いつ出すんだと。ユネスコできちんと議論をして頂きたいと」
ユネスコは去年、「南京大虐殺の文書」の世界記憶遺産登録を巡って関係国の合意がなければ審査に入らないとする制度を導入。
この制度を日本が主導して導入した経緯があり、逆の立場となった今回、推薦を見送らざるを得なくなったとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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