「戦費試算」ロシア軍“1日2.5兆円” 侵攻長期化で想定以上の損失(2022年3月30日)
SNSで急上昇し、番組が注目したワードは「戦費試算」です。ウクライナ侵攻の長期化で増え続ける戦費がプーチン政権の重い負担になりつつあります。
ロシアのウクライナ侵攻から1カ月以上が経ち、プーチン政権の重荷になり始めているのが、戦争にかかる費用「戦費」です。
ロシアのショイグ国防相は25日、シルアノフ財務相と会談し、軍予算の増額について協議しました。
イギリスの調査研究機関などはロシアの戦費について、最初の4日間で、70億ドルと試算。日本円でおよそ8610億円です。
その後、侵攻が拡大するに従い、ロシアの戦費は一日あたりおよそ2兆4600億円に膨らんでいるということです。
専門家は、「実際の戦費は分からない」としたうえで、過去にロシアは戦費を節約した実態があると話しました。
防衛研究所・主任研究官、山添博史氏:「(軍事介入した)シリアの作戦の時に、『戦費がかかりすぎる』と英米の情報機関もメディアも言っていたが、実際にロシアは在庫の爆弾であるとか、かなり戦費を抑えて執行してきた。ただ(今回は)重大な負担である。これを1カ月、同じペースで続けられるとは思っていない」
欧米などによる経済制裁に加え、戦争が長期化すればするほど、戦費がかさみ、ロシアの財政は苦しくなるとみられます。
ロシアの調査報道専門メディア「インサイダー」によりますと、ロシア軍が今月26日に発射した52発のミサイルの総額は、およそ418億円でした。
ロシアは今後、どう動くのでしょうか。
防衛研究所・主任研究官、山添博史氏:「勝たないとやめることができないので、財政がめちゃめちゃになるのを分かっていながら、やめられないでいます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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