【紅葉絶景】通勤ラッシュ？観光客で大混雑…第8波じわり(2022年11月12日)

【紅葉絶景】通勤ラッシュ？観光客で大混雑…第8波じわり(2022年11月12日)

　12日の日本列島は全国的に暖かな好天に恵まれ、紅葉が見ごろを迎えた観光地などに多くの観光客が詰め掛けました。新型コロナウイルスの第8波が懸念されるなか、観光客の反応も様々です。

　全国的に秋晴れとなった12日。“夏日”となったのは全国で90地点以上となり、北海道には半袖姿の人も。

　東京からの修学旅行生：「めっちゃ暑いです。半袖で来ましたけど、3日間ずっと半袖で」

　母：「わっ、かっこいい！」

　父：「かっこいいな」

　りりしい袴姿に…鮮やかな着物姿の女の子。東京・文京区にある根津神社は“七五三”を祝う親子でにぎわいました。

　親：「いい天気に恵まれて、子供の成長見られてうれしいです」

　観光地へ向かう人々も多くいました。

　都心からいつもの倍ほどの2時間掛かり、到着したのは高尾山です。

　例年より早く紅葉のピークがやってきた高尾山。駅前は、まるで都会のラッシュ時のような人だかりです。

　登山客：「めちゃめちゃ混んでてビックリしました」

　有数の紅葉スポットだけに、海外の人の姿も多くみられます。

　板橋在住のフランス人：「（Q.どこから来ましたか）板橋区から。大変でした。4時間くらい車でかかりました」

　上に登るにつれ、今の季節らしい空気が肌をさします。中腹にある展望台周辺もにぎわっています。

　登山客：「こんなに混んでるのは初めてですね」

　都内から来た女の子：「紅葉、きれいだった。太陽に照らされてピンクに見えた」

　鳥菊商店・佐藤大輔さん：「（お客さんは）今日は11月で一番多いです」

　富士を望む河口湖。青空と紅葉が美しいコントラストを描きます。モミジが織りなす赤いトンネル。人々のシャッターを押す手は止まりません。

　行楽客：「めっちゃきれいかった」「すごい感動。本当に真っ赤ですごいです」

　とはいえ、コロナ第8波の入口を再び進み出そうとする、今。外出することへの意識も聞いてみると…。

　行楽客：「対策立てているので、気を付けていけばなんとか防げるのではと」

　その一方で…。

　登山客：「心配はありますけど、うまく付き合うしかない」「コロナが出てきてしまった時点で、私たちは共存していくほかないので」

　すでに諦めがちな様子…。

　感染者数のピークを迎えるのは、これからです。

　12日の東京都の新規感染者数は8021人。病床使用率は39.7％となりました。

　今年の夏に起きた第7波の感染拡大と同じスピードで継続した場合、前回のピークを超える恐れが指摘されています。

　徐々に感染が増加する観光地・石川では、路線バスの運転手が感染するなどして、運転手が不足…。

　今月15日から当面の間、路線バスの一部を運休することを決めました。

　政府による第8波の対応策では、感染拡大が著しい都道府県を「対策強化地域」と位置付け、各自治体から大人数での会食などへの参加の自粛を要請できるとしています。さらに…。

　新型コロナ対策分科会・尾身会長：「今回、明らかに感染者の数は考慮はするけど、最大のポイントは医療の負荷、逼迫（ひっぱく）度を中心に考えることが総意」

　これまでの5段階から4段階にレベルを分け、特に医療の機能不全を避けることに重点を置きました。

　医療の逼迫が想定される場合、都道府県は「医療非常事態宣言」を出して帰省や旅行の自粛や、出勤を大幅に減らしたり、イベントの延期なども要請できるとしています。

　ただし、飲食店の時短営業や休業は求めない方針です。

　東邦大学・小林寅てつ教授：「年末に向けて行動制限がない状況でこれから感染者数がより多くなった時に、人が集まる所にはくれぐれも自身の体調をよくみながら慎重に行動をするべきである」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>