部員少ない高校同士をペアに…大阪府が検討「部活の合同練習」制度 府立高校で実施へ(2022年11月8日)

部員少ない高校同士をペアに…大阪府が検討「部活の合同練習」制度 府立高校で実施へ(2022年11月8日)

部員少ない高校同士をペアに…大阪府が検討「部活の合同練習」制度 府立高校で実施へ(2022年11月8日)

11月8日に行われた大阪府の会議では、条件を満たした高校同士をペアにして部員数の少ない部活動の練習を合同で実施する「部活動大阪モデル」制度の運営について話し合われました。

 大阪市天王寺区にある府立夕陽丘高校。生徒の約8割以上が28ある運動部や文化部の部活動に入っています。しかし、悩みを抱える部活があります。広い道場に2人だけで練習する柔道部です。部員はマネージャーを含めてわずか3人。体重差はありますが、練習相手はいつも同じです。

 (柔道部・高校2年 荒田健二朗さん)
 「入った時には1つ上の3年生がいたんですけど、途中でけがで引退してしまって、僕たちが残された。僕もさっきけがをしたんですけど、けがをすると代わりがいないので練習ができなくなるのがデメリットです」

 選手は2人だけのため、団体戦に出ることもできません。

 (柔道部・高校2年 水上ひろとさん)
 「(団体戦は)1回は経験してみたいなってところではあるんですけどね…。なかなか部員が入ってこないので」
 (高校2年 荒田健二朗さん)
 「出てみたいです」

 いま、少子化などによって部員不足に苦しむ部活が増えています。そんな中で11月8日に行われた大阪府の会議。話し合われたのは、1つの部活動を複数の府立高校で運営する制度です。

 (大阪府 吉村洋文知事)
 「まずペアリングをする。そして自転車で15分以内に通える学校にする」

 「部活動大阪モデル」と銘打った制度では、原則全ての高校で合同で部活動をするためのペアリングを検討します。条件については、部員数が少なく自転車で15分以内に移動が可能などの条件を満たした高校同士をペアにし、部活動の練習を合同で実施するというものです。ペアが成立しなかったとしても土日を中心に合同の部活動を実施することも検討します。

 文化部では可能な範囲でオンラインでの活動も併用することとし、教員の負担軽減のため専門的な指導者の配置も検討するとしています。

 (大阪府 吉村洋文知事)
 「生徒が部活動の教育的な意義を十分受けることができて、生徒が選択肢が広げられて、より充実した部活動の指導を受けることができる。もう1つは学校の先生の負担軽減の視点。これをなんとか両立させたい」

 大阪府は、まずは来年度からペアになった高校同士で土日や長期休業中の合同練習を始めていく方針です。状況を踏まえながら合同チームでも近畿大会や全国大会へ出場できるよう、国などに制度改正を要望していきたいとしています。

▼MBS NEWS HP
https://ift.tt/Vm4dvNB

▼最新ニュースや特集を毎日配信 チャンネル登録お願いします!
https://www.youtube.com/c/MBSnewsCH?sub_confirmation=1

#MBSニュース #毎日放送 #部活動 #ペアリング #部活動大阪モデル #制度改正 #合同練習 #負担軽減

MBSnewsCHカテゴリの最新記事