「高齢の親を守るために」住民たちの軍事訓練・・・ウクライナ国境の今(2022年1月19日)

「高齢の親を守るために」住民たちの軍事訓練・・・ウクライナ国境の今(2022年1月19日)

「高齢の親を守るために」住民たちの軍事訓練・・・ウクライナ国境の今(2022年1月19日)

ウクライナの国境付近には、ロシア軍が集結しています。2014年に始まったロシアによる侵攻。ウクライナ側だけでも、犠牲者は軍人・民間人合わせて1万4000人とされています。

ウクライナとの国境近くに集結しているロシア兵は、10万人ともいわれ、その配備は、ベラルーシにも広がりました。ウクライナへの侵攻は、いつでも可能な状態です。
ロシア・リャプコフ外務次官:「我々に後退する余地はない。今までと違う措置や手段が取られるのは明らかだ」

迎えるウクライナ側。空港では、西側諸国からの軍事物資が、続々と輸送機から降ろされていました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「いま受けている軍事支援に感謝している。今後、続くことを期待している」
アメリカ・ブリンケン国務長官:「モスクワに対し、ウクライナの侵攻を再開すれば、深刻な結果を招くことを明確に伝えている」

アメリカのブリンケン国務長官は21日にロシアのラブロフ外相との会談に臨みます。ただ、ペンタゴンの幹部は、その会談に懐疑的です。
アメリカ国防省幹部:「会談決裂をロシアは軍事行動の口実に使う可能性もある」

高まる全面衝突の可能性。ウクライナとロシアの国境は2300キロあり、マイナス10度のなか、24時間体制で警備が続けられています。
ウクライナ国境警備隊・ドゥルバチョフ中佐:「2014年、ここには“国境”という目印があるだけだった。この数年でさまざまな施設ができた」

ロシアとの国境付近では、住民への戦闘訓練も始まっていました。この訓練には、毎週、70人の地域住民が参加しているそうです。1回の訓練は6時間。毎週欠かさず参加しているというオレシャさん(45)。自宅には、いつでも戦闘に行ける装備が置かれていました。「高齢な両親は、自分が守るしかない」ということから戦闘訓練に参加しています。ただ、オレシャさんの父親だけは国籍も民族的にもロシア人。そのためロシア軍の中には親戚もいるそうです。
オレシャさん:「つらい話なので、家族の中で話題にしないようにしている。でも侵攻してきたら、私も戦うしかない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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