「なにもかも高すぎて…」シングルマザーの苦悩 米・中間選挙 最大の争点は歴史的な物価高|TBS NEWS DIG

「なにもかも高すぎて…」シングルマザーの苦悩 米・中間選挙 最大の争点は歴史的な物価高|TBS NEWS DIG

「なにもかも高すぎて…」シングルマザーの苦悩 米・中間選挙 最大の争点は歴史的な物価高|TBS NEWS DIG

アメリカ中間選挙は日本時間のあす夜から投票が始まりますが、最大の争点が歴史的な物価高です。インフレに苦しむシングルマザーを取材しました。

東部メリーランド州。先月、1人の女性を訪ねました。

東南アジアのタイで生まれ、14年前に移住したアモラットさん。5年前に離婚し、15歳と12歳の息子と3人で暮らしています。この日は、週に一度の買い物の日。

アモラットさん
「安いものか特売品であれば、何でも良いんです」

値下げ商品が並ぶ朝の早い時間を狙って、スーパーに向かいました。

アモラットさん
「子どもにスパゲッティーミートボールを作ると言ったので。以前は2.9ドル(420円)でしたが、今は4.9ドル(720円)です」

購入したのは、全て特売品でした。

アモラットさん
「セール品は全部買います。セール品でなければ、買いません」

1ドルでも安い品物を求める理由。それは、アメリカが直面する歴史的な物価高です。

週に4日、飲食店で働いていますが、食料品などの高騰で、生活はギリギリの状態。犬の散歩を代行する仕事などを掛け持ちし、収入の足しにしています。

アモラットさん
「30分で15ドル(約2200円)貰えます。1時間働けば、30ドル(約4400円)になります」

それでも、物価高の影響で、子ども達には我慢を強いていると話します。

アモラットさん
「子ども達は『きょう、エビを食べたい』と言いますが、私は『まだセールじゃないよ』と言うしかありません。食べさせてあげられないのは、母親として申し訳ない気持ちです。なにもかも高すぎて」

実は、アモラットさん。母国タイの大学でホテル経営を学んでいました。給料の良いホテルで働きたいのが本音ですが、それが出来ない、苦しい胸の内を打ち明けました。

アモラットさん
「私はやりたい仕事を我慢しなければなりません。子どもを第一に考える良い母親でいなければいけないのです」

シングルマザーのため、フルタイムでは働けず、夜勤があるホテルの仕事はできないと言うのです。

最新の調査でも中間選挙の最大の争点となっているインフレ。

アメリカ バイデン大統領
「プーチンのウクライナ侵攻で、世界中でガソリン価格が高騰した。石油備蓄の放出などの対応で、国内では、価格は下がってきている」

バイデン大統領は「物価の伸びは鈍化している」と強調しますが、国民の暮らしは苦しくなるばかりです。前回の大統領選でバイデン氏に投票したアモラットさんも、今回は政策を見て、投票先を決める考えです。

アモラットさん
「バイデン大統領はたいした仕事をしてくれず、失望しています。候補者の政策は素晴らしいものに見えますが、実行できるかどうかは別の話です」

40年ぶりのインフレが、バイデン政権と与党・民主党に重くのしかかっています。

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