【韓国・梨泰院転倒事故】父「娘のものです」 冨川芽生さん無言の帰国
ソウル梨泰院(イテウォン)の転倒事故で犠牲になった冨川芽生さんが4日、無言の帰国をしました。韓国が大好きだったという冨川さん。家族の元には、ハングルで「めい」と書かれたノートが戻りました。
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4日午後2時すぎ、冨川芽生さんの遺体を乗せた飛行機が成田空港に到着しました。無言の帰国となった26歳の芽生さん。韓国ソウルで起きた転倒事故で命を落としました。芽生さんの帰国から程なく、家族を乗せた飛行機も新千歳空港に到着しました。
先月29日にソウル梨泰院で起きた転倒事故では、156人が死亡しました。
3日、被害者らの持ち物が保管されているソウルの体育館に、芽生さんの父親の姿がありました。手にしていたのは、現場で見つかった芽生さんのノートです。
冨川芽生さんの父
「娘も…」
「これ娘の名前です。冨川芽生です。日本語書いてますから、全部。娘のものです」
そこには、韓国語で「めい」「とみかわ」の文字が。他にも、「大学」「読む」「きょう」「食べる」「食べた」「私は食事をした」「会社」などの文字が残されていました。
冨川芽生さんの父
「ありがとうございました」
芽生さんの韓国の記録は、家族の元に返されました。
“韓国語を使った仕事をしたい”という夢を持ち、今年6月から語学留学していた芽生さん。事故前日、父親とのやりとりでは――
芽生さん
「伝統の食べものたくさんあった! もちの博物館でもち作った~」
芽生さんの父
「色んな国の友達できたね」
芽生さん
「うん! 今日は同じクラスのフランス人に会う」
冨川芽生さんの父
「韓国大好きで行ったものですから、楽しんでいました」
日本にいた時も、東京の新大久保で韓国料理を食べるなど、韓国が大好きだったという芽生さん。関係者によると、5日、家族が待つ北海道に帰る予定だということです。
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ソウルの現場近くには、メッセージカードが増え続けています。日本語のメッセージも目立つようになってきました。
今回の事故を巡っては、通報後の対応の遅れなどが次々に明らかになっています。3日夜には100人以上の若者が集まり、「政府が機能していなかった」などと訴えました。
韓国メディアは管轄の警察署のトップについて、事故の前に状況報告を受け、現場に向かったはずが、到着まで90分もかかったと問題を指摘。また、セウォル号の沈没事故後に、莫大(ばくだい)な予算をかけて導入した警察や消防などが連携するための専用通信網が、ほぼ機能していなかったとも伝えています。
(2022年11月4日放送「news every.」より)
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