【オミクロン株感染】子ども“死亡・重症例”が増加 専門家が懸念(2022年11月4日)

【オミクロン株感染】子ども“死亡・重症例”が増加 専門家が懸念(2022年11月4日)

【オミクロン株感染】子ども“死亡・重症例”が増加 専門家が懸念(2022年11月4日)

 本格的な冬の到来を前に新型コロナの感染者がまた増加し始めています。そんななか、大人に比べて軽症で済むとされていた子どもも、重症化したり死亡したりするケースが増えています。

 都のモニタリング会議で7日間の新規感染者数の平均が先月26日の3305人から4306人へと3割も増加した、との分析が公表されました。

 東京都・小池百合子知事:「新規陽性者数は増加しており、今後の急激な増加に注意を払う必要がある。入院患者数は2週間連続して増加している」

 10月以降、徐々に増加へ転じ、人出が増える年末年始へ向け警戒感が高まっています。

 調査によりますと、比較的軽症で済む場合が多かった若い世代で重症化するケースが増えた、との結果が出ました。

 これまでのオミクロン株の傾向とは違うデータが。

 まもなく、ウイルスが活性化しやすい冬を迎えます。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスのオミクロン株が主流となった「第6波」以降、感染者は10歳未満の子どもと10代の若者がおよそ3割を占めています。

 さらに、7月初め時点で重症化した患者を年代別で見ますと、60代以上がおよそ7割を占め、次いで50代。そして3番目に高い割合を示したのが、10歳未満の子どもでした。

 大森町駅前内科小児科クリニック・柳澤亮院長:「(ワクチンを)『自分の子どもが打ちたい』とか、『打ちたい、迷っているけれども、どうしたら?』みたいな相談は時折受けています。やはり副反応が出るというところを気にしている親御さんが非常に多い」

 オミクロン株の流行以来、若い世代は比較的軽症で済むとされてきました。

 しかし、小さな子どもが「けいれん」など中等症以上の重い症状が増えた、という調査結果も。

 自治医科大学小児科・山岸裕和助教:「『第5波』までで13例しか入院していなかったが、『第6波』『第7波』で急激に増えて63例が入院した。入院の症状としては熱が8割ぐらい、せきが3割。『けいれん』での人も多くて、25%の人が『けいれん』で来ている」

 「第6波」から「第7波」で入院した63人の子どものうち、およそ4割にあたる23人は、酸素投与が必要だったり急性脳症を起こしたりして、重症と判定されたそうです。

 東京都・小池百合子知事:「感染状況、医療提供体制については先週と変わらず黄色です。感染された方々も徐々に免疫が下がって、再感染のリスクが高まっていると報告を受けている」

 日本小児科学会は今月2日、生後6カ月から4歳の子どもに対しても新型コロナウイルスのワクチン接種を奨励すると公表。

 発症予防などのメリットが副反応などのデメリットを上回ると判断したそうです。

 生後5カ月の子どもの母親:「(もっと治験)結果が出ている物なら安心できるが、まだ(接種が)始まったばかりでそこが心配」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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