【台風22号】フィリピン直撃 土砂崩れは“人災”? 死者98人に(2022年10月31日)
猛烈な台風22号がフィリピンを直撃。現地の報道によりますと、死者は98人に上り、特に南部ミンダナオ島に被害が集中しているということです。
猛烈な風が横殴りの雨とともに襲います。
週末、フィリピンを直撃した台風22号。洪水や土砂崩れなど、ほぼ国内すべて被害をもたらしました。
地元の住民:「洪水になったとき、助けを求めることができませんでした。村の役人は役に立ちませんでした」
日本の南に位置するフィリピン。首都マニラのある北部のルソン島、南部のミンダナオ島をはじめ、7600以上の島々がある島国です。
国内各地で浸水。
沿岸警備隊が取り残された人々を運びます。しかし、ボートも流され木に絡まるなど、命掛けの救出活動が続きます。
当初、フィリピン当局は北寄りのルートを予測していました。しかし、実際にはフィリピン全土を覆うように直撃したのです。
かつて、台風にともなう高潮によって沿岸部は壊滅的な被害を受けたことも。
地元の報道では、海から離れようと山に避難し、そこで土砂崩れに巻き込まれた人も多くいたと伝えています。
フィリピン南部に位置するミンダナオ島では、土砂崩れなど大きな被害が発生。犠牲者の半数以上を占め60人以上が行方不明といいます。
かねてからミンダナオ島で起きる土砂崩れは「人災である」と指摘する声も。
ミンダナオ島の一部はイスラム過激派が占拠しているとされ、軍との間で激しい戦闘が繰り広げられることも。
政府がコントロールできない状況を利用し、違法な森林伐採や金の採掘が行われ、森林が破壊され、土砂崩れが発生しやすくなっているのです。
今回の台風で多くの家屋は流され、集落のほとんどは土砂で埋め尽くされました。
腰の高さまで土砂があるため救出活動は困難な状況に。雨はやんだもの水は引かず、バイクに乗ったままボートで移動します。
浮かんでいるように見えるのは…水牛の頭。逃げる暇なく、一気に水位が上がったとみられます。
さらに、追い打ちをかけるように台風23号が発生。フィリピンに向け進んでおり、さらなる警戒を呼び掛けています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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