【ソウル・梨泰院転倒事故】「助けられずごめんなさい」来月5日まで哀悼期間に
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で154人が死亡した転倒事故で、現地では追悼の動きが広がっています。
梨泰院の駅の出入り口の傍らには多く花が供えられています。メッセージカードには「助けられずごめんなさい」などと悲痛な思いが綴られています。
消防職員「私は人を生かす立場なのに何もできなかったというのが残念で、このように追悼をすることにしました」
現場以外ではソウル市庁舎など2か所に焼香を行う場所が設けられています。
尹錫悦大統領は午前中、このうちの1か所を訪問し、夫人と共に追悼しました。
韓国では来月5日までが哀悼期間になり、様々なイベントが中止され国全体が重苦しい空気に包まれています。
154人の死者のうち26人が外国人で、このうち2人が日本人でした。
複数の日韓当局者によりますと、1人は北海道出身の留学生・冨川芽生さん（26）。もう1人は10代の留学生・コヅチアンさんとみられます。
2人の家族は31日にもソウルに渡航し、最終的な本人確認を行うということです。
事故の原因についてまだはっきりしたことはわかっておらず、警察当局は当時の監視カメラを分析するなど検証を進めています。
警察は新型コロナウイルス流行の前は最大90人だった現場の警備の人員を、今年は増員して137人配置していたと明らかにしました。
しかし、韓国メディアからは10万人とも言われる人出がある中で当時の警備体制が手薄だったとの指摘が相次いでいて、政府は大規模なイベントや集会での安全管理の見直しを迫られることになりそうです。
（2022年10月31日放送「ストレイトニュース」より）
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