【“偽ビラ”配布の元福岡市議】「誰にもばれたくなかった」 1人で作成し1人で配布
元衆議院議員の男性の名前を使い、いわゆる“統一教会”と関係があるとの内容を記したビラを配った元福岡市議会議員の堀本和歌子氏が会見を開きました。堀本氏は何度も「ばれたくなかった」と語り、ビラ配りは1人でやったと説明しました。
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28日午後3時すぎ。“渦中の人物”が騒動後、初めてカメラの前に現れました。
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「すみません。少々お待ちください」
モデルやタレント業を経て、3年前に初当選を果たした元福岡市議会議員の堀本和歌子氏、41歳です。会見で、自身の“誤った行動”について語りました。
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「今回のチラシは本当に誰にもばれたくなかったので、自分のパソコンで作成して、自らネットで注文しました。本当に幼稚で、本当に申し訳なかったと思っております」
事の発端は今年8月に福岡市内の民家に配られたビラでした。
そこに書かれていたのは、「新開ゆうじです！旧統一教会の式典で偉大なる韓鶴子さまに祝辞を述べさせていただきました！」。元衆議院議員の新開裕司氏が、いわゆる“統一教会”の式典に参加したことを自ら報告しているかのような内容ですが、作ったのは新開氏ではなく“なりすました人物”でした。
堀本氏は、この“偽のビラ”を作り配った私文書偽造の疑いで警察の事情聴取を受けていたのです。
ビラが配られた付近の防犯カメラには、帽子を深くかぶり顔を隠した黒ずくめの人物が映っていました。これが堀本氏でした。白い紙袋から中身を取り出し、次々とポストへ投かん。3分ほどかけて配り終えると、顔を伏せながら足早に建物から出て行きました。
さらに別のカメラには、止まっていた白い車に近づき、乗り込む様子も映っていました。
車のナンバーから堀本氏の関与が疑われたため、新開氏が刑事告発したということです。
28日の会見で“ビラ”について認めた堀本氏。ネット上で新開氏が“旧統一教会”の式典に参加している姿をみて、ビラをまいたといいます。
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「作成にあたっては、事実だけを書けば名誉棄損にあたらないだろうと思っており、軽率な考えでチラシを作りました」
パソコンを使い、1人でビラを作ったという堀本氏。配布は自らの手で1枚1枚、200部ほど行ったといいます。
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「本当に誰にもばれたくなかったという気持ちです。そして、そのチラシには私の名前も載っていませんので、やはり後ろめたい気持ちがございました」
繰り返し“ばれたくなかった”という言葉を口にしました。
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「誰にもばれたくない気持ちで、運転してくれた友人にも歩いている人にも、何を配布しているかは知られたくなかった」
ビラをまかれた新開氏は、次の市議選への出馬を検討している、いわばライバルです。その点については…
元福岡市議 堀本和歌子氏（41）
「まず、当該男性（新開氏）が市議会選挙にでるとは、私は知らなかった。市民に真相を知ってもらおうというだけで、男性を陥れるつもりもなく、そういうことをしました」
堀本氏は所属していた日本維新の会を離党し、議員辞職を届け出たということです。
（2022年10月28日放送「news every.」より）
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