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「撤退の正当性をアピールできる」ロシア“汚い爆弾の証拠”真意は?専門家に聞く(2022年10月27日)
ロシア軍は26日、軍事演習を行いました。
演習で使われた、射程1万キロを超える、多弾頭型の大陸間弾道ミサイル『ヤルス』や、核弾頭が最大10発搭載できる、潜水艦発射弾道ミサイル『シネワ』は、どちらも実戦配備されている兵器です。
ロシアが定期的に行っている演習ではありますが、“敵の核攻撃に対応した核による反撃、という物騒な訓練は、現在のウクライナ情勢において、緊張を高めることは否めません。
こうしたなか、プーチン大統領の口からも“汚い爆弾”という単語が飛び出しました。
プーチン大統領:「ウクライナの領土は、軍事・生物実験の実験場と化し、今では重火器を含む兵器が投入され、ウクライナが核兵器の保有を求めていることは無視されている。また、ウクライナが“汚い爆弾”を挑発に使う計画も知られている」
“汚い爆弾”とは、放射性物質を容器に詰めた爆弾を指し、ここ数日、しきりにロシアが連呼しているものです。
放射線・化学・生物防衛部隊 ロシア軍、イーゴリ・キリロフ中将(24日):「チェルノブイリ原発には、使用済み核燃料の貯蔵庫があり、ウクライナによって放射性物質が使われる可能性がある。高濃縮ウランを弾薬とするロシア軍の兵器が爆発したと偽装される可能性もある」
ロシア外務省は24日、“汚い爆弾”をウクライナが作っている“証拠”だとする画像を発信しました。
ロシア外務省のツイッター:「手にした情報によると、ウクライナの組織が“汚い爆弾”の作製を命令されました」
ところがこれに物言いがつきます。
スロベニア政府:「ロシア外務省がツイッターで使用した写真は、2010年のスロベニア放射性廃棄物管理庁の写真です」
EU加盟国のスロベニアが一刀両断。ロシア側が証拠として掲げた写真は「ただの煙感知器だ」と指摘しました。
ロシアは、過去にもこんな“うっかり”をしたことがあります。
5年前、アメリカがイスラム国を支援している証拠だとして、ロシア国防省がネットにあげた画像。実はゲームのスクリーンショットだったことが判明し、ツイートを削除しました。
27日に行われたロシア外務省の会見。特にスロベニア政府の一件についての言及はなく、相変わらず強気な姿勢で、一方的な主張が繰り返されました。
ロシア外務省・ザハロワ報道官:「ゼレンスキーは、核による対立がしたくて仕方がないのです。核攻撃、何でもいい。この病的な野望は、ゼレンスキー政権が自国と全世界にもたらした破壊のレベルではもう満足できないのです。数カ月前、ゼレンスキー政権は直接、ザポリージャ原発を砲撃しました。この民間施設への砲撃は、ウクライナの考えでは、世界を核の破滅に導く一連の措置を開始させるものでした。ゼレンスキーに必要だったのはきっかけです。ザポリージャ原発というきっかけは、ロシア側の努力によって作動しませんでした。そこで彼らは、この恐ろしい過激主義的な次の段階、つまり“汚い爆弾”に進んだのです」
異様なほど“汚い爆弾”に執着するロシア。実はここに、現在の戦況が影響しているのかもしれません。
***
鍵を握るのは“南部ヘルソン州の戦況”だと、防衛省防衛研究所・高橋杉雄さんは話します。
現在、ヘルソン州のドニプロ川にかかるアントノフ大橋が破壊され、ロシアの精鋭部隊への補給路が断たれています。
精鋭部隊を排除したいウクライナと、なんとしても守りたいロシアという構図になっていて、この精鋭部隊を守るために、ウクライナが“汚い爆弾”を使用すると主張しているのではないかと、分析しています。
高橋杉雄さん:「ロシアが負けてヘルソン州を撤退するのではなく“ウクライナが非人道的兵器を使った、もしくは使おうとしているから撤退する”という撤退の正当性を国内に向けアピールできる」
国内向けのプロパガンダも可能性の一つだということです。
さらに、国内向けとしては「ウクライナが残酷な兵器を使ったので、動員を強化しないといけない」という国内の一致団結を狙っている可能性もあるということです。
(Q.仮に“汚い爆弾”が使われたとしたら、どのような影響がありますか?)
高橋杉雄さん:「ロシアが偽旗作戦で使用した場合、広範囲にばらまかれたら一斉退避が必要になる。追ってくるウクライナ軍の足止めもできる。一方で、ウクライナが除染する場合、国際社会の協力が必要となり、時間とコストがかかる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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