22歳イラン女性 非業の死…追悼式に数千人“スカーフデモ”拡大(2022年10月27日)
スカーフのかぶり方が不適切として、風紀警察に拘束され急死した女性の死から40日。女性を追悼するため数千人が集まるなか、治安当局が市民に発砲する場面もありました。
「私の姉妹のため」。「あなたの姉妹のため」。「私たちの姉妹のため」。
集まった人々は声を上げました。
26日、マフサ・アミニさんの死から40日が経ちました。
首都テヘランのある大学では、学生たちが歌を捧げ…。また別の大学では、女子学生たちが「私たちは自由な女性だ」と訴えました。
22歳のマフサ・アミニさんが、頭髪を隠すスカーフ「ヒジャブ」の着け方が適切ではないとして、テヘランで逮捕されたのは先月の13日。急な死はその3日後に訪れました。疑われたのは警察官による暴行です。
デモは全国に…。そして国外へも広がっていきました。
先週土曜日にはベルリン。そしてロンドンなどで大規模な集会が開かれました。
デモ参加者:「イランにいたのは9歳までですが、母は私の髪を短く切っていました。男の子として外出できるようにです」
死後40日は、イスラム教では大事な節目です。
アミニさんの出身地では、遺体が埋葬されている墓地に向けて数千人が行進しました。
ところが…。ロイター通信は「治安部隊が集まった人々に対して発砲した」と伝えました。テヘランでは人々が道の一角に集まり、デモをし、そして解散しました。道の先に治安部隊が集結していたのです。この時、集まった人たちが叫んでいたのは「独裁者に死を」。
記者:「もはや女性の権利を訴えているだけではありません。その枠を超えて広がり、多くのデモで体制の変革を求める声が聞かれます」
当局の弾圧による死者は、少なくとも252人に上るとの報告もあります。
イラン当局が直面するのは、1979年の革命以来、最大の争乱です。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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