「偽旗作戦かわからないが、もし行えば重大な間違い起こす」 ロシア主張の“汚い爆弾”めぐりバイデン氏が警告|TBS NEWS DIG
放射性物質をまき散らす『汚い爆弾』。これについて「ウクライナが使う恐れがある」とするロシアの主張をめぐり、アメリカのバイデン大統領は敵になりすまして攻撃を行う、いわゆる「偽旗作戦」を行わないよう警告しました。
「ウクライナが『汚い爆弾』を使う恐れがある」とするロシアの主張。
これに関し25日、敵になりすまして攻撃を行う「偽旗作戦」の可能性を問われたバイデン大統領はこのように警告しました。
アメリカ バイデン大統領
「これが偽旗作戦だとは保証しないし、まだ分からないが、もし行えばとても重大な間違いを起こすことになる」
また、「戦術核を使用すればロシアはきわめて重大な間違いを犯すことになる」と強調しています。
こうしたなか、アメリカ国防総省の報道官は、ロシアから核戦力に関する軍事訓練を行うとの通知を受けたと明らかにしました。「これは毎年実施される定期訓練」だと強調。通知したことでロシアは軍事管理の義務と透明性を遵守していると指摘した上で、注視していくとしています。
そのロシアですが、ウクライナ侵攻のさらなる長期化に備えています。
ロシア プーチン大統領
「特別軍事作戦における物資供給の問題に対し、より迅速に対応する必要がある」
プーチン大統領は新たに発足させた政府の調整会議で、ロシア軍に速やかに物資などを供給するよう行政手続きを見直すなど、国を挙げて取り組むべきとの考えを示しました。
国内では予備役の動員をめぐり、装備や訓練が不十分だとの指摘が出ていて、会議では動員兵への報酬の支払いを徹底することや装備品の生産拡大に向け、民間企業にも発注することなどが確認されました。
一方のウクライナでは、ロシア軍によるエネルギー施設への攻撃が続き、冬を前に電力が十分に行き渡らない状態となっています。ドイツで行われたウクライナの復興支援について議論する国際会議で、ゼレンスキー大統領はその窮状を訴えました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ミサイルとイラン製ドローンに、エネルギー供給インフラの3分の1以上を破壊された、冬を前にだ。私たちはこれに耐えなければならない」
そして、「いますぐ再建に取り掛かる必要がある」と話し、支援を求めました。
ドイツのショルツ首相は支援の継続を約束。岸田総理もビデオメッセージを寄せ、ウクライナ国内の避難民受け入れセンターの暖房整備や防寒具の供与などの「越冬支援」を表明しました。
また、東日本大震災の経験を活かし、がれきの分別や再利用の技術なども共有し、「一層、積極的な支援を行っていく」としています。
EU フォンデアライエン委員長
「ロシアはウクライナを弱体化させようとしているが、そのようなことはさせない」
EUのフォンデアライエン委員長は「道のりは長く、『支援疲れ』が課題になる可能性がある」としつつも、「プーチン大統領の残忍な行為は、かえってウクライナ復興の支援者を集める原動力になる」と話し、引き続きサポートしていく姿勢を示しています。
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