“ライバル”に追悼 野田元総理「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」(2022年10月26日)
25日、衆議院本会議の傍聴席には、安倍晋三元総理大臣の遺影を手にした昭恵夫人の姿がありました。
野田佳彦元総理大臣:「先人たちが味わってきた『重圧』と『孤独』を我が身に体したことのある一人として、あなたの非業の死を悼み、哀悼の誠を捧げたい」
野田氏は2012年の総理在任中、当時、野党・自民党の総裁だった安倍氏と対峙(たいじ)しました。
野田総理(当時):「16日に解散をします。やりましょう、だから」
自民党・安倍総裁(当時):「今、総理、16日に選挙をする。それ約束ですね、約束ですね。よろしいんですね、よろしいんですね」
その後、選挙に敗れ、政権を明け渡すことになった野田氏。親任式に前任者として臨んだ際のエピソードを明かしました。
野田元総理:「『野田さんは安定感がありましたよ』『あの“ねじれ国会”でよく頑張り抜きましたね』。温かい言葉を次々と口にしながら、総選挙の敗北に打ちのめされたままの私をひたすらに慰め、励まそうとしてくれるのです」
そして、もう論戦を交わせなくなったライバルに対して、こう話しました。
野田元総理:「再び、この議場であなたと言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん。耐え難き寂寞(せきばく)の念だけが、胸を締め付けます」
(「グッド!モーニング」2022年10月26日放送分より)
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