中国 北京五輪“一般向けチケット販売中止” 観戦は厳しい条件つき

中国 北京五輪“一般向けチケット販売中止” 観戦は厳しい条件つき

中国 北京五輪“一般向けチケット販売中止” 観戦は厳しい条件つき

 北京冬季オリンピック開幕まで2週間あまりですが、新型コロナ対策で一般向け観戦チケットは販売されないことになりました。

記者
 「開会式が行われる会場などがあるオリンピック公園なんですけれども、敷地の中には柵が新たに設置されるようになっています」

 来月4日に開幕する北京オリンピック。着々と準備が進む中で、17日夜、新たな動きが。

北京五輪組織委員会
 「一般向けの観戦チケットは販売しない」

 組織委員会は、中国本土に住む人にのみ販売するとしていた大会観戦チケットについて、一般向けの販売は行わず、限られた人に振り分けると明らかにしました。新型コロナの感染状況を踏まえた措置だということですが、直前の方針変更に北京市民は。

北京市民
 「とても残念です。チケットが買えなくなってしまって」
 「支持します。私たちの安全のためだし、こんなに流行しているから」
 「残念ですが、コロナ対策はもっと重要です。他の方法でも競技は見られますから」

 では、どんな人がオリンピックを観ることができるのでしょうか。

 こちらは、北京にある国有企業で配布されたという案内状。▼観戦の前は14日間北京にいて、直前の96時間以内に2回のPCR検査を受けること、▼開幕式・閉幕式を観戦する人はワクチンを3回接種済み、といった厳しい条件が。政府機関や国有企業が希望者を募って、条件を満たした人にだけ配られているといいます。

中国外務省 趙立堅報道官
 「中国共産党の指導や中国政府のゼロコロナの政策があるから、今回の五輪のコロナ対策は皆さんを完全に安心させることができる」

 感染力の強いオミクロン株が北京で初めて確認される中でも、「ゼロコロナ」にこだわる中国。それでも観客を入れるのは、習近平国家主席が異例の3期目をうかがう秋の党大会を控え、「オリンピックを国威発揚につなげたい」、そんな狙いもあるとみられます。(18日18:11)

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