中国共産党大会 習主席が打ち出した“中国”とは…|TBS NEWS DIG
中国共産党大会、今回のポイントはどういう点にあるのでしょうか?
今回、習主席が打ち出したのは▼「正しさ」、▼「強さ」、▼そして「中国の独自性」です。
つまり、これまでの政策は間違っていなかったという「正しさ」、アメリカとの対立を見据え、軍事や科学、経済などで強い国を目指す。
そして最後の「独自性」ですが、これは中国には中国独自の発展の仕方、中国なりのルールがある、欧米とは違うのだ、というもので「中国式現代化」と呼ばれています。国際協調や相互依存主義とは相いれない、独自の道を歩むのだ、という宣言といえると思います。
Q.習主席は、68歳以上は指導部を引退とする慣例を破る形で、党のトップとして異例の3期目が確実視されていますが、その基盤は盤石といえるのでしょうか?
そうとも言えないと思います。最近、ゼロコロナ政策についてテレビカメラの前で公然と批判する人が増えました。これは中国では異例のことです。また、習氏を批判するスローガンが相次いで現れるなど、5年前の党大会では見られなかった現象が起きています。
出口の見えない「ゼロコロナ政策」、そして景気の悪化。国民の不満は確実に高まっています。
Q.今後の焦点となるのはどういう点でしょうか?
23日に新しい最高指導部が発足します。焦点は▼習氏に近い人がどれだけ登用されるか、▼習氏の後継者が明らかになるかですが、習氏が続投する以上、政策に大きな変化はないとみられ、いわば「サプライズなき人事」と言えるかもしれません。
今回の党大会を通じてわかることは、自分たちの正しさばかりを強調し、西側とは一線を画し、どんどん内向きになっていく中国の姿です。こうした中国とどうやって付き合っていくのか、日本にとっては難しい課題だといえそうです。
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