「身勝手で無慈悲。反省を見出せない」被告に懲役20年の判決…最後まで謝罪の言葉なし(2022年10月20日)

「身勝手で無慈悲。反省を見出せない」被告に懲役20年の判決…最後まで謝罪の言葉なし(2022年10月20日)

「身勝手で無慈悲。反省を見出せない」被告に懲役20年の判決…最後まで謝罪の言葉なし(2022年10月20日)

10月20日、大阪市のカラオケパブ店で経営者の25歳の女性を殺害した罪に問われた常連客の男に対して、大阪地裁は懲役20年の判決を言い渡しました。

 判決によりますと、宮本浩志被告(57)は去年6月、大阪・天満のカラオケパブ店で、経営者の稲田真優子さん(当時25)の首や胸を刃物で何度も刺すなどして殺害しました。

 これまでの裁判で、宮本被告は起訴内容については一貫して黙秘を続け、弁護側は無罪を主張していました。検察側は「被害者への好意が受け入れられず思いをうっ積させた末の犯行だ」として無期懲役を求刑していました。

 判決で大阪地裁は「被告の靴やジャケットから血痕が発見され、DNA鑑定によって被害者のものと特定された。犯行以外の機会に付着したとは考えられない」などとして宮本被告の犯行と断定。「身勝手で無慈悲。犯行後の証拠隠滅行為も含めると相当計画的な犯行で強い非難に値する。被告人の供述からは反省を見出すことはできない」として、宮本被告に対して懲役20年を言い渡しました。

 初公判から死刑を望む一方、検察批判も繰り返すなど、特異な言動を続けた宮本被告。判決言い渡しの際は微動だにせず裁判官を見つめていました。

 遺族は宮本被告に対して謝罪や反省の言葉を求めていましたが、宮本被告がそうした言葉を口にすることは最後までありませんでした。

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