「他の国に行くか考えないと」外国人労働者“日本離れ”も…進む円安一時1ドル149円台(2022年10月18日)
18日、円相場は一時1ドル=149円台をつけ、32年ぶりの円安を更新しました。
この円安と水際対策の大幅な緩和があいまって、海外から多くの旅行客が割安に観光を楽しんでいます。
韓国から来日した人:「私のセリーヌのミニバッグです。本当にハッピーです」
タイから来日した人:「ブランド品を買いました。ディオールとかグッチとかね。円安なので、我々観光客には有利ですね(Q.予算は)ないです。欲しいものを買うのみです」
インバウンド“需要復活”の一方で、母国で暮らす家族への仕送りの額が減るなど、日本で働く外国人に大きな影響が出ています。
鋼材加工の会社『松山鋼材』で働く、ベトナム出身のグェン・ティ・タムさん(24)は、3カ月に1度、約20万円をベトナムの家族に仕送りしています。
グェン・ティ・タムさん:「送る金額は変わらないのに(家族に届く)お金は少なくて残念。(Q.減ったことに家族は)家族はいま送らない方がいいよと。
7人家族の3カ月分の生活費の一部となっていた20万円。1年前、20万円は4200万ベトナムドンでしたが、現在は、3200万ベトナムドンと、2割以上目減りしました。
日本を離れることも頭をよぎります。
グェン・ティ・タムさん:「みんなが日本に行きたい理由は、ほとんど経済のため。日本で働いて、ベトナムに送りたい。これ以上(円が)安くなったら、他の国に行くか、ベトナムに戻って仕事した方がいいか、考えないといけない」
円安が人手不足に拍車をかけるかもしれません。
松山鋼材・向後賢司社長:「日本を敬遠することは、時間の問題と心配している。政府としても円安対策を改善するか、平常に戻すような形で、早急な努力をしてもらいたい」
国会では、「円安を加速させるような、日銀の大規模な金融緩和は失敗だ」として、野党は黒田総裁の辞任を求めました。
日銀・黒田東彦総裁:「量的・質的金融緩和が全く失敗したというのは事実に反する。辞めるつもりはありません」
黒田総裁は、今後の為替について、現在の円安ドル高は いずれ落ち着くとの見方を示しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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