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大阪・クリニック放火殺人事件から1か月 “心のよりどころ”失った患者は今
シリーズ「現場から、」です。大阪の心療内科クリニックで起きた放火殺人事件から、きょうで1か月。容疑者の男の死亡で事件の詳細な解明が難しくなる中、クリニックを心のよりどころとしていた人たちの今後が心配されています。
先月17日、大阪・北新地にあった心療内科クリニックが男に放火され、院長を含む25人が犠牲になりました。あれから1か月、凄惨な事件の余波はクリニックに通っていた患者らに及んでいます。
野崎歩睦さん(19)。生まれつき軽度の発達障害があり、2年前から、亡くなった西澤院長の元に通っていました。
クリニックの元患者 野崎歩睦さん
「行くたびに西澤先生が『大丈夫?』『仕事やれる?』とか『なんかあったら連絡してね』というひと言だけで、毎日会社頑張ろうと思えたので。優しい先生だった」
事件当日もクリニックへ通院する予定でしたが、偶然、別の用事ができたため、事件に巻き込まれることはありませんでした。しかし、「心のよりどころ」をなくした喪失感は大きかったといいます。
クリニックの元患者 野崎歩睦さん
「話を聞いてくれる人がいないのは不安で。忘れてはいけない記憶なんですけど、忘れないとやっていけないというか、やりづらい」
今月に入り、野崎さんは新たな通院先を見つけられたものの、事件のあったクリニックに通っていた人は少なくとも800人いるとされ、今も多くの患者が診療や職場復帰プログラムを受けられていないとみられます。
そんな患者たちのために動き出した人がいます。
心理カウンセラー 土田くみさん
「西澤先生の思いもよく存じていますので、なにかお手伝いをと思いますよね」
心理カウンセラーの土田くみさん(56)はおよそ10年前に、主催した患者へのカウンセリングを学ぶ講座で西澤院長と出会いました。まだ内科医だった頃の院長が「心を見ないと体の不調は治らない」と講座を受けに来たといいます。
心理カウンセラー 土田くみさん
「(西澤院長が)『こういう患者さんにはもっと突っ込んで聞いた方がよかったかな』とかね。『この患者は聞いておくだけでよかったのかな』とか具体的に聞いてくださった。もっと西澤先生と一緒に患者さんのことを語り合いたかった」
土田さんは今、まだ次の病院が見つかっていない人に向けて、カウンセリングの受け付けや信頼できる通院先の紹介を呼びかけています。すでに数十件の問い合わせがありますが、患者のケアが継続されていくことが西澤院長の願いなのではないかと考えています。
心理カウンセラー 土田くみさん
「(西澤院長の)クリニックの患者さまが、もうどこの病院も行かないようになってしまうのが悲しい。そこのお手伝いができればと思っています」
多くの患者と向き合い、無念にも亡くなった医師の想いを途絶えさせてはならないのです。(17日10:07)
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