G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕 共同声明、3回連続で採択できず(2022年10月14日)

G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕 共同声明、3回連続で採択できず(2022年10月14日)

G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕 共同声明、3回連続で採択できず(2022年10月14日)

 アメリカ・ワシントンで開かれていたG20=主要20カ国の財務相・中央銀行総裁会議が13日に閉幕しました。ロシアのウクライナ侵攻を巡る対立から、今回も共同声明を出すことはできませんでした。

 鈴木財務大臣:「共同声明はコンセンサスが原則でございます。ロシアの侵略戦争があり、コンセンサスを得ることが難しい状況だと、こういうことであります」

 G20には日米欧の主要国のほか、ロシアや中国なども参加していますが、ウクライナに侵攻したロシアへの対応を巡る立場の隔たりは大きく、全会一致を原則とする共同声明を取りまとめることはできませんでした。

 共同声明の見送りは4月、7月の会合に続き、今回で3回連続となります。

 鈴木財務大臣は、G20で経済協力の議論に集中できる環境を実現するため、ロシアに国際社会が圧力を掛け続ける必要があると述べました。

 議長国、インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は終了後の記者会見で「世界は、危険な状態にあると言っても過言ではない」と述べたうえで、経済協力のフォーラムとしてG20を維持することが極めて重要であると訴えました。
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