「ベトナムクラブ」の危うい実態…DJや従業員として雇い“違法な就労”の可能性も(2022年10月13日)

「ベトナムクラブ」の危うい実態…DJや従業員として雇い“違法な就労”の可能性も(2022年10月13日)

「ベトナムクラブ」の危うい実態…DJや従業員として雇い“違法な就労”の可能性も(2022年10月13日)

大阪の夜の街ではコロナ禍を経て“ある変化”が起きています。ミナミやキタの繁華街ではベトナム人が経営に関わる飲食店が急増しているのです。

 (記者リポート 10月12日午後10時ごろ)
 「大阪・ミナミの歓楽街である宗右衛門町です。看板のすぐ真下にはベトナム国旗が掲げられています。こちらのベトナム料理店は1年ほど前にオープンしたということです」

 そんな中で今起きているのが違法営業問題です。警察は10月12日、出入国管理法違反の疑いでベトナム国籍のハ・ミン・タオ容疑者(43)と妻のレ・ティ・ビン容疑者(34)を逮捕しました。2人は去年12月~今年5月にかけて、大阪市北区にあるベトナム料理店でオーバーステイのベトナム人男性ら2人を雇い不法就労させた疑いが持たれています。

 2人は他にも大阪・ミナミでベトナム人向けのナイトクラブを経営。警察は関係先として10月12日に強制捜査に踏み切りました。捜査関係者によりますと、技能実習生などとして日本に在留するベトナム人をDJや従業員として雇い、資格外の仕事をさせている可能性があるといいます。

 10月8日の夜、MBSは強制捜査前にこのナイトクラブを潜入取材していました。

  (記者)「ここって日本人も入れる?」
 (従業員)「入れます」
  (記者)「ベトナム人が多いですか?」
 (従業員)「多いです」

 記者が階段を下り地下へと進んでいくと、大音量のBGMが鳴り響くフロアで思い思いに体を揺らすベトナム人客の姿がありました。50人ほどが確認でき、多くが「技能実習で在留している」と話します。DJもベトナム人だといいます。違法な就労をしていないか、記者が従業員に尋ねてみると…。

  (記者)「ちゃんと許可は取っている?」
 (従業員)「みんな、ちゃんと(取っている)」
  (記者)「DJとして日本で稼いでも大丈夫な人たちなんですか?」
 (従業員)「それは日本人ですから」
  (記者)「DJはベトナムの方ですよね?」
 (従業員)「DJは日本人」
  (記者)「日本人ですか?日本語話せなかったですけど」
 (従業員)「それはわからない」

 従業員はあくまで「クリーンな営業だ」と主張しました。一方で警察はこうしたベトナムクラブが薬物などの犯罪の温床にもなっている可能性もあるとみて捜査を続けています。

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