「マスクにうんざり」海外と認識の違いも…あすから“旅行支援”“水際緩和”(2022年10月10日)

「マスクにうんざり」海外と認識の違いも…あすから“旅行支援”“水際緩和”(2022年10月10日)

「マスクにうんざり」海外と認識の違いも…あすから“旅行支援”“水際緩和”(2022年10月10日)

11日から全国旅行支援が始まります。1人1泊8000円を上限に、旅行代金が40%割引になるもの。旅先の土産物店などで利用できるクーポンも3000円分ついて、最大1万1000円が補助されます。ワクチン3回接種などの条件付きですが、12月20日までの利用を予定しています。

栃木県日光市にある旅館には、すでに予約済みの客からの問い合わせが多く寄せられているそうです。
日光星の宿・高田賀奈子社長:「2~3日前に詳細がわかったので、『どこのサイトは何日から適用になる』とか、そういったことの準備をしている」

さらに、11日から大きく緩和されるのが“水際対策”です。これまでツアー限定だった外国人観光客の個人旅行を解禁。ビザも免除されます。しかし、今、頭を悩ましているのが人手の確保です。

日光星の宿では、新型コロナ感染拡大の間、離職する人が相次ぎ、外国語を話せるスタッフも辞めてしまったそうです。そこで、外国人観光客の増加を見込み、先月、英語を話せるスタッフを増やしました。電話対応するのは、スリランカ出身のアラウェンダさんです。
スリランカ人スタッフのアラウェンダ・カルナラトナさん:「海外のお客さまが来るので待っているが、会社として作業をうまくやるように頑張ります」
日光星の宿・高田賀奈子社長:「国内・海外問わず満足していただけるように、従業員一同で頑張っていきたい」

コロナ前、訪れる人のうち約4割が外国人観光客だったという日光。移動の手段にも力を入れています。今年4月に運行を開始したのは、日光東照宮や金谷ホテル歴史館など、観光名所をめぐるバスです。観光業の起爆剤にしたいと考えています。ただ、課題もあるといいます。
東武バス日光運輸統括部・島田貴司課長補佐:「基本的には公共交通機関なので、マスク着用でご利用いただければと。車内で周知をすることはやっているが、ジェスチャーや、言葉が通じないこともあり非常に不安」

東京・上野や浅草に近い旅館では、3年ぶりに大忙しの朝を迎えていました。ドイツからのツアー客26人が宿泊しています。ここでも、気にしていたのは“マスクの着用”です。
ドイツ人宿泊客:「東京では、どこに行くにも皆さんマスクの着用を欠かさない。ヨーロッパでは、マスクの着用は公共交通機関のみで、屋内外問わずマスクを着用する人はいない。みんなウンザリなんですよ」

受け入れ側の戸惑いも続きます。
行燈旅館・石井敏子さん:「貸し切りだったので、ほかのお客さまに迷惑のかからないと思うので、パネル(ついたて)を外して対応したけど。その辺が外国人と日本人の意識の差があって。外国人のお客さまも戸惑っているところがあると思う」

マスク着用について、政府は、改めて、ルールを策定する方針です。

インバウンド回復に期待を寄せる銀座では、すでに動きがありました。

松屋銀座では、急きょ、82の言語に対応した通訳機を取り寄せました。外国人観光客の増加を見越して、万全に受け入れられる体制を整えます。さらに、VIPラウンジも用意。2年前、オリンピックの開催に伴い、多くの外国人が来日することを想定して作りましたが、新型コロナの影響で利用する人は、ほとんどいなかったそうです。
松屋銀座 顧客戦略部・龍野由木さん:「日の目を見ていないこの部屋を10月以降、たくさんの国のお客さまに使ってもらい、買い物の合間にのんびりして、またたくさん買い物してもらえるような空間になるといいなと期待している」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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