「敵に厳重な警告を送るため」北朝鮮が「ミサイル発射」繰り返す理由 湖から水中発射も|TBS NEWS DIG

「敵に厳重な警告を送るため」北朝鮮が「ミサイル発射」繰り返す理由 湖から水中発射も|TBS NEWS DIG

「敵に厳重な警告を送るため」北朝鮮が「ミサイル発射」繰り返す理由 湖から水中発射も|TBS NEWS DIG

ミサイル技術が向上していく北朝鮮。日本として、できることはあるのでしょうか?10月9日、午前2時前にミサイルが2発発射されました。9月から15日間で7回発射。今年に入って25回発射しています。10月10日の労働新聞では、ミサイル発射の目的について「すべて戦術核の運用部隊の発射訓練だった」と述べています。スタジオで専門家と見ていきます。

■「敵に厳重な警告を送るため」「ミサイル発射」繰り返す理由

井上貴博キャスター:
ミサイル技術が向上していく北朝鮮。一方、日本としてできることはあるのでしょうか?

10月9日は異例の午前2時に弾道ミサイルが2発、発射されました。最高高度はおよそ100キロ。飛行距離がおよそ350キロ。夜間でもミサイルを発射する技術があることを誇示したかったのではないかとも言われています。発射されたのが潜水艦発射型のミサイル、SLBMの可能性です。

岸田総理(10月9日):
「北朝鮮の挑発行動について注視していかなければならない
日本アメリカ韓国などの関係国と連携を密にしていきたい」

9月下旬から発射の数を集計していきます。
9月下旬に、25日1発、28日2発、29日2発をそれぞれ発射。
そして10月に入ってです。
1日2発、4日1発(青森県上空通過)、6日2発、9日2発(未明に発射)

ざっと15日の間に7回発射しています。単純計算で2日に1回のペース、今年に入ってから25回発射している。これは極めて異例のことであると言われているわけです。

そして北朝鮮としての発表の仕方です。先月25日から相次ぐミサイル発射について今日の労働新聞です。およそ90枚の写真を掲載していました。

移動式の発射台もあれば、湖ですかね、ダム湖ですかね?そういったところから発射しているミサイル発射の様子などを載せていました。

今月4日に日本を通過したミサイルについては、労働新聞はこう発表しています。新型の地対地 中・長距離弾道ミサイルである。日本列島を横切って目標水域を打撃することができたということ。飛距離は過去最長です4600キロ、速度はマッハ17、これは韓国軍の発表による数値です。

いずれにしても、北朝鮮のミサイル発射技術が向上しているということがわかると思います。

今日の労働新聞の一部
先月25日以降7回ミサイルを発射しているその目的について、
「敵に厳重な警告を送るため」である。すべて戦術核の運用部隊の発射訓練であったというふうに記しています。

アメリカ軍の原子力空母ロナルドレーガンが参加したアメリカと韓国が合同で行っている軍事演習に対抗するということを明確に打ち出しています。

■北朝鮮のミサイル発射の狙いは?

日比麻音子キャスター:
このように繰り返されている発射ですけれども、その大きな狙いは一体何なんでしょうか?

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
今回について言えば彼らの戦術核の訓練であった。一連の発射が全て訓練で、例えば飛行場を攻撃する訓練であったり、司令部を攻撃する訓練。あるいは、港湾を攻撃する訓練。そういう形である種、かなり実践的な環境での訓練をやってきたと考えていいと思います。

日比キャスター:
実践的な環境でということになるとその先の目標は一体何なんでしょう。

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
その先の目標であり、戦うことです。米韓同盟および日米韓に対する抑止力の強化、彼らから見た抑止力の強化、それを進めていきたいということだと思います。

日比キャスター:
先週はJアラートが出されて、早い時間学校に行く時間、お仕事に行く時間ということで非常に不安になった方多かったと思うんですけれども、やはり、このようなことが続くと心配ですよね。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
不安になることはもちろん大事で、同時に注意もしたいことが鈍化することです。これだけ何発もミサイルが来ると、なんとなくアラートに対しても鈍感になっていくということも、もちろん気をつけたいと思います。

事実をしっかり見ながら、それこそ世界秩序というものが結果的に今壊れているように見えている状況の中で、それは理由としてはウクライナ侵攻がありましたから、日本がどのようにするかということで岸田総理のおっしゃることを注視していくしかないですよね。アメリカと韓国とどのように連携をして、今、報道には出せない部分でも、どんなことが外交として行っていくべきかというようなことをしっかりお話をしていただくしかないのかなと。当事者としてしっかり見ていかなければと思っています。

井上キャスター:
北朝鮮としては意識しているのはアメリカというのは明白だろうと思いますが、日本として何ができるのか。以前もJアラートがあまり機能しなかったりミサイル発射で新幹線を止めたり、日本のこの動揺具合というのは北朝鮮がどう見てるというふうに見てらっしゃいますか?

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
まずその北朝鮮からすると、韓国を支援する。日本およびアメリカを切り離したいわけですよね。日米同盟と米韓同盟を切り離して韓…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221010-6045148)

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