「コストでいっぱいいっぱい」灯油の注文殺到も…価格高騰 季節“急発進”冬支度へ(2022年10月5日)
秋分はとっくに過ぎているのに厳しい暑さとなった4日から一転、強い寒気が流れ込んだ5日は、肌寒い一日となりました。
前日、真夏日の一歩手前まで上がった東京の気温は、5日の日中も下がり続け、夕方以降は11月並みの冷え込みとなりました。
寒さの影響もあってか、おでんの注文が相次いでいるといいます。
多古菊・馬靖店長:「いつもより倍ぐらい、大根を特に倍ぐらい仕込んだ。いっぱい売ろうと思って仕込みをした」
ここ数年の冬は、コロナに苦しんできました。
多古菊・馬靖店長:「今までずっと、国の言う通り守ってきたので、かなり厳しかったけど、落ち着いてきたので、これからかな」
クリーニング店でも、季節の移ろいが感じられます。
クリーニングハチショップ・小橋一慶社長:「ようやく秋が来たかな。厚手のものが着られるようになって、弊社としてはどんどん荷物が増えてくるようだと」
北海道・大雪山系の黒岳はうっすらと雪化粧。色づき始めた木々を初雪が覆うさまは、一足飛びに冬へと向かっているかのようです。
糠平湖では、水面に『けあらし』が現れました。水温よりも、気温が低い時に起きる現象です。
灯油の配達も突然、忙しくなりました。ひっきりなしに注文が舞い込み、この時期としては、通常の倍以上となる24軒の現場を回ったといいます。
本田燃料電器・本田利博社長:「また寒くなりますので、よろしくお願いします。今年もちょっと(値段が)高めのスタートになっています」
灯油を購入した客:「ずっと暑い日ばかりだったので、きょう初めて。突然、冬が来たみたいで」
灯油価格の高騰が止まりません。去年のこの時期は1リットル100円でしたが、今年は120円と、2割も値段が上がっています。
札幌市のあるお宅では、一月6000円も負担が増える計算です。
灯油を購入した客:「いやこりゃ大変。節約して風邪ひいたら何もならない。どこかで何か減らさないといけない。早く寝るか、ゆっくり起きるか」
資源エネルギー庁が5日に発表した灯油やレギュラーガソリンの価格は、前の週に比べると少し値下がりしました。
ただ、原油価格は、円安やウクライナ情勢などの影響で高止まりしています。
本田燃料電器・本田利博社長:「少しでも買い求めやすい値段で販売したいんですが、これだけ値上がりしていくと、運搬関係の車両のコストも配送コストも上がりますし、コスト、コストでいっぱいいっぱい。北海道は室内で薄着でストーブを強くという家が多かったが、1枚2枚重ね着をするなり、節約のために温度を下げることもある。(Q.そうなると売る側としては)販売量は減ってしまうが、それは仕方ない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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