【困惑】“高級ウニ”が大量発生も…海藻激減で貝類に被害 中身もスカスカで…
富山湾で高級食材のウニが大量に採れるのにもかかわらず、漁師たちの悩みに種になっています。
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海産物が豊富な富山湾で今、高級食材のウニが大量発生しています。
漁師・徳田聖一郎さん
「これ(ウニ)がこっち潜るとすごいあるんですよ、大量に」
しかし、うれしい悲鳴かと思いきや…
漁師・徳田聖一郎さん
「いらない存在ですよね」
ウニが“海の厄介者”になっているといいます。
漁師・徳田聖一郎さん
「(ウニは)海藻食べてくので、貝類もいなくなっていて」
貝類をメインに漁をしている漁師は、エサとなる海藻が大幅に減少し、困っているといいます。
海底の様子を捉えた画像(富山県水産研究所提供)を比べると、2010年には海藻で覆われていたのが、2022年8月には石がむきだしの状態になっていました。ただ、ウニが大量発生している原因はわかっていないといいます。
さらに、ウニを割ってもオレンジ色の身がなく、スカスカの状態でした。食べてみても…
記者
「水っぽくて、味がうすいですね」
これらのウニは、売り物にならないのです。そこで、地元のボランティア団体が立ち上がりました。
グリーンスピアフィッシャーズ 泊漁業協同組合 准組合員・太田光紀さん
「ウニ間引き大作戦」
大量のウニを回収しようという作戦です。過去に2度行われ、厄介ウニが減って成果を上げているといいます。
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もう一つの悩みは、ウニの“スカスカ問題”です。これを解決するため、富山湾を研究する施設ではこの夏から新たな作戦をスタートさせました。
富山県水産研究所 松村航研究員
「一番は桃が好きなようですね」
中身がスカスカなウニに地元の桃やなしなどのフルーツや昆布を食べさせ、身を増やす作戦です。
スカスカだった中身は、2か月ほどで身が太り、味も――
記者
「味、結構濃いですね。甘みもあります」
富山県水産研究所 松村航研究員
「独特のその地域でなければ食べられないウニ、そういうものを作っていければ一番いい」
厄介者の高級食材ウニは、生まれ変わって人気者になれるのでしょうか。
(2022年10月5日放送「news every.」より)
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