江戸川の遺体は7歳前後、身長約117cmと推定“溺死”判断の要因に「肺の中の水」(2022年10月5日)

江戸川の遺体は7歳前後、身長約117cmと推定“溺死”判断の要因に「肺の中の水」(2022年10月5日)

江戸川の遺体は7歳前後、身長約117cmと推定“溺死”判断の要因に「肺の中の水」(2022年10月5日)

 江戸川で見つかった子どもとみられる遺体は司法解剖の結果、溺死(できし)の可能性があり、推定年齢は7歳前後。身長はおよそ117センチだったことが新たに分かりました。警察は身元の特定を急いでいます。

 4日、千葉県市川市で見つかった子どもとみられる遺体。5日午後、司法解剖の結果が明らかになりました。

 遺体の推定年齢は7歳前後で、身長はおよそ117センチぐらいだったということが分かりました。また、死後1週間から2週間が経過しているということも推定されています。捜査関係者の取材で、見つかった遺体には特異なあざや骨折などは確認されておらず、首を絞められたような痕跡もないことが分かりました。そして、死因は溺死(できし)の可能性があるということです。このことから何が分かるのでしょうか。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「大きな影響が出ると思います。息をしている状態にもかかわらず水の中に入ってしまった」

 行方が分からなくなって13日目。南朝芽さんはまだ家に帰ってきていません。

 空から、そして河川敷で5日も120人態勢の捜索が続けられています。

 朝芽さんの靴が見つかった場所からおよそ14キロ下流の江戸川の水門付近では4日、子どもとみられる遺体が見つかりました。

 現場近くを走る人:「ここの流れがぐるぐると渦を巻くくらい水がたまる。大雨が降ると結構激しい。私も報道を知ってから気にして走っていた。警察の捜索を目撃していたので、走っている人は気にしながら走っているなと」

 花を手向けた男性:「まだ身元はっきりしていないんですよね。悲しいですね。小さい子どもがね…。この辺は僕ら1年中遊んでいる場所なのでちょっと胸にくるものがある」

 警察は事件と事故、両面で捜査するなか、5日午後、司法解剖の結果を発表しました。

 さらに捜査関係者の取材から、見つかった遺体には特異なあざや骨折などは確認できていないということです。首を絞められたような痕跡もなかったそうです。このことが捜査にどんな影響を与えるのでしょうか。

 元警視庁刑事の吉川氏に聞きました。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「大きな影響が出ると思います。溺死というからには生きている状態、息をしている状態。その状態にもかかわらず水の中に入ってしまった。溺れたわけですよね。誰かに水の中に投げ込まれたということもありえる。しかしながら事故という可能性が大きいということが言えると思う」

 司法解剖の結果が発表される前、吉川氏はすでに溺死の可能性を指摘していました。それを判断する一つの要因が肺の中の水だといいます。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「川の水の量、それが(肺の中に)多ければ溺れた時に水を非常に飲んでしまったということで、肺の中に水が増える。逆に肺の中の水が少ない場合には、亡くなった後、川に転落したと。そのような場合には呼吸もしないので肺の水は少ない」

 さらに、司法解剖からは第三者の関与があったのかも分かってくる可能性があるといいます。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「『舌骨』というものがあります。これが損傷している場合には、首を絞められたとかそのような痕跡が残る。第三者にせめられた時には、“引っかき傷”が残ったりする。爪の間の肉片であるとか、体のあらゆるところを検査していく」

 捜査関係者への取材から、現時点で事件性をうかがわせるような点は確認できていないといいます。

 警察はDNA鑑定を行い、身元の特定を急いでいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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