「プーチンはロシアだけではなく世界にとっても大きな災い」動員令受け故郷を離れたロシア人男性が語る“憤り”|TBS NEWS DIG
ウクライナでは、ロシアが併合を宣言した州の要衝をウクライナ軍が奪還し、攻勢を強めています。一方、プーチン大統領の部分的な動員令を受け、ロシアを離れ、隣国ジョージアに入国した男性がJNNの取材に応じ、「居場所と呼べる場所を見つけたい」などと語りました。
ロシアを逃れ、ジョージアに入国したユーリー・ワシリエフさん(26)。ロシア全土でのデモを呼びかけた反体制派団体「ベスナ(春)」のメンバーでこれまでに2度逮捕され、警察当局からもマークされている人物です。
ユーリー・ワシリエフさん(26)
「危険性が何倍にもなったので、ジョージアに行くことを決断しました」
ロシア国内で政権の批判や戦争反対を訴えてきたワシリエフさんに出国を決意させたのは、プーチン大統領が先月表明した予備役の部分的な動員令です。
ロシア プーチン大統領
「部分的動員に関する大統領令が署名されました」
部分的動員をめぐっては、ロシア国内でも反発が広がり、「子供の命は渡さない」などと抗議デモが各地で広がり、ロシア当局によって拘束された人も多く出ました。
ユーリー・ワシリエフさん(26)
「国境を越える時は、怖かったです」
出国した日は、プーチン大統領がウクライナの4つの州を一方的に併合すると宣言した先月30日。ワシリエフさんは、強い憤りを感じたといいます。
ユーリー・ワシリエフさん(26)
「プーチンはロシアだけでなく、世界にとっても大きな災いです」
ワシリエフさんは、ロシアで携わっていたマーケティングの仕事をジョージアでも続けることができるといいます。ただ、心残りはロシアに残してきたパートナーの存在です。
故郷ロシアでパートナーと結婚することが夢だったというワシリエフさん。
ユーリー・ワシリエフさん(26)
「ロシアがそのまま残るとは限りません。居場所と呼べる場所を見つけたい」
そのロシア、併合を宣言した4つの州の1つでウクライナ軍の攻勢に遭っています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「メディアでいま一番注目を浴びているのは、ドネツク州リマンの解放だが、我々の兵士たちの成功はそれだけに留まるものではない」
ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、東部ドネツク州の要衝リマンをロシア軍から奪還したと発表。今後、一層、攻勢を強め、ロシアが併合を宣言した東部と南部4州のロシア側支配地域のさらなる奪還を目指す考えを強調しました。
ただ、この日、プーチン大統領も4州の併合をめぐる関連法案や批准を求める条約を議会に提出。現在の支配地域だけでなく、州全域の併合を主張するとみられ、動員への反発が広がるロシア国内も含め混迷は続きそうです。
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