7歳女児はどこに… 10日目も河川敷など懸命の捜索 河川工学専門家の注目点(2022年10月2日)

7歳女児はどこに… 10日目も河川敷など懸命の捜索 河川工学専門家の注目点(2022年10月2日)

7歳女児はどこに… 10日目も河川敷など懸命の捜索 河川工学専門家の注目点(2022年10月2日)

 千葉県松戸市の7歳の女の子の行方が分からなくなって10日目となりました。警察による捜索は靴が見つかった河川敷の対岸にも広げられています。こうしたなか、現場を見た河川工学の専門家は増水時の川の流れの変化に注目すべきだとしています。

 千葉県警:「先週23日金曜日に、お昼くらいにここを通過した人を捜している。あの日は来ていない」

 果たして有力な目撃情報は得られたのでしょうか。

 2日も千葉県警が120人態勢で捜索。川の対岸では、捜索の範囲が広げられています。埼玉県警に加え、江戸川の下流では警視庁も1日から河川敷などの捜索に加わっています。

 小学1年の南朝芽さんが無事に戻ってくることを待ち望む家族は、新たにコメントを出しました。

 朝芽さんの父親のコメント(2日発表):「毎日、無我夢中でさやを探しています。街中の道という道を朝も夜も関係なく駆け回り、ほんの一筋の希望にかけて我を忘れるまで探しています。どこかで我が子が『パパ、ママ』と呼んでいるのではないかと思い、探しています」

 朝芽さんは先月23日、1人で自宅を出た後に行方が分からなくなっています。これまでに朝芽さんのキックボードや靴、靴下、帽子と4つの手掛かりが河川敷周辺で見つかっています。

 事故なのか、事件なのか。両方の可能性があるなか、江戸川の河川敷では千葉県側だけでなく、対岸の埼玉県、下流の東京都で大掛かりな捜索が続けられています。

 朝芽さんは、一体どこへ…。

 今月2日に河川敷では、朝芽さんと同じくらいの年頃の女の子がキックボードで遊ぶ姿もみられました。

 ボランティアで捜索に協力する男性は…。

 捜索ボランティア:「この1週間、10日で見つけられなかったものが何か1個でも見つかれば良いかなって。親御さんの気持ちは容易に想像できるので、思い巡らせながら。歩いてきたとしても草ぼうぼうなので、まず近寄らないのではないか」

 川岸は、うっそうと草木が生い茂っているのが分かります。

 江戸川の下流、東京・葛飾区でも水上から捜索する人が…。

 捜索ボランティア:「(Q.結構、生い茂っているが(人は)入りやすい?)入りにくい。胸の高さくらいまで草があるので、ここまで来るとなったらかき分けてくる感じ」「(Q.水深は?)ここら辺だと…」「(Q.1メートル20センチくらい?)そうですね、もっと真ん中の方は7から8メートルはある。子どもが遊ぶ川ではない、一歩間違えたら大人でも危ない」

 新たな手掛かりの捜索が難航するなか、今後の鍵となるのは…。

 河川工学の専門家・前橋工科大学の土屋名誉教授は、増水時の川の流れの変化に注目すべきだとしています。

 前橋工科大学(河川工学)・土屋十圀名誉教授:「川の中心と両側の草木があって、流れているところと速さが全然違う」

 通常、川の流れは中心が速く、草木などが生える岸辺側は遅いといいます。

 前橋工科大学(河川工学)・土屋十圀名誉教授:「岸辺に近いところの草木の茂みとか、(手掛かりが)流されてきているかもしれない」

 朝芽さんの帽子が見つかったのは、川岸にある取水口の入り口です。朝芽さんがいなくなった先月23日は夕方から台風の影響で激しい雨が降り続き、江戸川は増水。河川敷のサッカー場が浸水するほどでした。

 前橋工科大学(河川工学)・土屋十圀名誉教授:「水位が上がっていくと一様な流れではなく渦を巻きながら流れていく。これが川の洪水時の特徴」

 5日以降、江戸川周辺の予報は雨。今後の捜索への影響は…。

 前橋工科大学(河川工学)・土屋十圀名誉教授:「また雨があれば、さらに(手掛かりが)流されていくかもしれない。1カ所にとどまることはない。(手掛かりが)漂流しやすいような場所を重点的に見るしかない」

 朝芽さんの家族からは、娘の無事を願う切実なメッセージが…。

 朝芽さんの父親のコメント:「ただ、さやを抱きしめて『もう大丈夫だよ』と言わせて下さい。私たちは待っています。さやという子が与えてくれていたかけがえのない日常をどうか返して下さい。私たちは人を、世界を信じています。どうかよろしくお願い致します」

情報提供先:松戸警察署 047-369-0110
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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