【ロシアの現状】床で寝る兵士の姿…支給された銃は錆だらけ ウクライナ侵攻
ロシアの独立系メディアによると、動員令で招集された予備役に支給された銃は錆だらけで、装備は不十分です。戦地に向かう前の訓練はないと明かす人もいます。ロシアから脱出する動きが加速する一方、ウクライナ4州の「ロシア併合」を祝う準備が進みます。
■ベッドが不足…床で寝る兵士の姿
ロシア国防省が28日、動員令で新たに招集された予備役の訓練映像を公開しました。新しい靴や銃が支給され、準備が進んでいるように見えます。
一方、ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」が伝える映像では、「『戦車があるから銃はいらないだろ』だって?」と不満げに話す声や、支給された錆だらけの銃が映っています。
「ほらベッドなんて全くないだろ?」という言葉とともに、ベッドが足りず床で寝る兵士の姿もありました。
映像では上官が「軍服は用意しますが、他は何もない。自分で用意して」「妻や彼女、母親からタンポンをもらいなさい」「銃創に押し当てて、タンポンが膨らんで銃創を圧迫してくれます」と説明。まともな装備が準備されていない実情が伝わってきます。
■モスクワ市長が「招集」誤り認める
さらに映像では、招集されたとみられる兵士が「私たちは『戦地に入る前の訓練はない』と言われました。29日に(ウクライナの)ヘルソンに送られます」。訓練せずに戦地に送り出されることを明かしました。
一方、モスクワ市長は招集の過程で、誤りがあったことを認めました。市長のホームページでは「市民から寄せられた苦情を考慮し、不正確な記録により出された招集令状を取り下げた」と書かれていました。
■ロシア脱出が加速…「数を過小評価」
徴兵から逃れるため、ロシアから脱出する動きも加速しています。ロシアとジョージアの国境付近で28日、モスクワから脱出してきた親子に聞きました。「荷物が70キロぐらいあって、子どももいて大変」「戦争に参加したくないです」と語りました。
AP通信によると、動員令が発令されてから19万人以上がロシアを離れました。「メドゥーザ」によると、この現状に、プーチン大統領に近い情報筋は「脱出する人の多さを過小評価していた」と語りました。
ロシアの独立系メディアは「ロシア当局は、市民の不満拡大を懸念して国境を封鎖できずにいる」と伝えています。
■30日夜…プーチン氏「重要な演説」
ロシアのモスクワ中心部にある「赤の広場」では29日、巨大なステージの設営が進められていました。ウクライナの4つの州(一部地域)の併合を祝うための準備です。
日本時間の29日午後9時すぎ、ロシア国営テレビでは、プーチン大統領による併合調印式までのカウントダウンを開始しました。日本時間の30日午後9時、プーチン大統領が併合の調印式に臨み、重要な演説をするということです。
(2022年9月29日放送「news zero」より)
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