共働き家庭必見!10月から“年収106万円の壁”適用企業拡大 あなたの勤め先は大丈夫? 専門家「必ずしも損ばかりではない」|TBS NEWS DIG
年収106万円…社会保険料を負担するかどうかの基準の一つです。これまでは“従業員500人超の企業”に勤めていることが条件の一つでしたが、22年10月から、“従業員100人超の企業”へと変更され、対象者の激増が予想されます。
ファイナンシャルプランナーが教える家計防衛戦術をご紹介します。
■まずは固定費の見直しを 放置してるスマホの料金プランやサブスクなど
ソニー生命が6月に10代から60代の1000人にアンケートを行いました。
家計防衛のために行っていること(複数回答)
▼できるだけ安いお店で買う51.9%
▼マイバックを利用する45.7%
▼値下げシールが貼られた品を買う42.8%
▼節電・節水をする40.5%
などサステナブルな取り組みが目立ちました。
家計で最も注力したいこと(単一回答)
▼節約22.1%
▼預金・貯金21.6%
▼資産運用20.7%
▼収入増加17.2%
▼家計管理8.7%
など資産運用+収入増加で37.9%を占める点も目立ちました。
ファイナンシャルプランナー塚越菜々子氏:
物価が上がっているので、支出が多くなっています。今まで通り買い物をしたつもりなのに、レジで値段が高くてびっくりしたという声をよくいただいています。
ホラン千秋キャスター:
意外と見落としているけれども、ここを見直すと収入や節約などが効率よくできるポイントはありますか。
塚越氏:
セオリーとしては、毎月決まって出ていく固定費を見直すことです。今まで何となくそのままにしていた保険や水道・光熱費のプランを改めて確認してみること。よく分からないからとそのまま使い続けているスマートフォンの料金プランも見直してみること。意外と多いのが、使っていないのにそのままにしているサブスクリプションの契約ですね。これらを1年単位で見ると結構な節約になることもあります。
井上貴博キャスター:
固定費を見直すことはもちろんですが、投資や資産形成について、リスクをとりながらどう分散させていくかというポイントはありますか。
塚越氏:
私達のような生活者が行う投資はギャンブルではありません。すぐお金が増えるような方法ではなく、長期的に将来使えるお金がより増えるように考えると、リスクの捉え方が変わり取り組みやすくなると思います。
■「106万円の壁」対象企業拡大 従業員数500人超→100人超
上村彩子キャスター:
収入を増加させたいという方の中でも、共働きの方は「106万円の壁」に注意が必要になります。
現在の条件は
▼収入が月8万8000円以上(年収約106万円)
▼1週間の所定労働時間20時間以上
▼従業員500人を超える企業で勤務
など、これらの条件が揃うと、健康保険と厚生年金への加入の義務が出て、保険料を納付する必要があります。そうすると収入を増やそうとしても保険料がかかってしまい、手元に入るお金は少ない。そのため106万円を超えないように計算をしながら働く方が多いので「106万円の壁」と呼ばれています。
そのルールが10月から、「従業員500人を超える企業」→「従業員100人を超える企業」へと変更することになり、対象者が激増すると言われています。
ではどのように変化していくのでしょうか。年収106万円の壁のシミュレーションです。
▼横浜市在住40代の夫婦
夫:会社員 年収500万円
妻:夫の扶養
従業員200人の企業でパート勤務
年収103万円-住民税1万円=手取り102万円
<現ルールで年収108万円まで増やした場合>
▼パート先は従業員200人の企業なので106万円の壁は越えない
▼パートの勤務が増えるので雇用保険・所得税・住民税は少し増額
手取りは106万300円。4万300円プラスとなります。
<新ルールで年収108万円まで増やした場合>
従業員100人超の会社で勤務しているため、10月から社会保険の加入が必要になり、健康保険6万667円、厚生年金9万6624円が引かれます。
手取りは91万円。10万7691円むしろマイナスとなります。
では、もっと稼ごうと思うと「130万円の壁」が出てきます。仮に135万円稼いだとしましょう。そうすると配偶者の扶養から外れてしまいます。雇用保険や健康保険、厚生年金もそれぞれアップして、手取りは112万1736円です。
そうすると103万円稼いでいたときよりも10万円ほどプラスにはなるんですが、「パートの勤務時間も増やしたのに、月で割ると1万円にも満たない増加」ということになってしまいます。
■専門家「必ずしも損ばかりではない」
街の皆さんがどう思ってるか取材しました。
――106万円の壁はご存知ですか
女性:
「知らないです」
「今は“130万円の壁”を気にしています」
サービス業でパート勤務の女性:
「会社の人数とかよくわからないので、自分はどうなるのかなって、一緒に働いている人と話したりしています」
飲食業でパート勤務:
「だいぶ働きづらくなりますよね。(社会保険など)将来的なことを今ちょっと考えられないかな。最近物価…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220928-6043031)
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/IYom7Xi
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/xNWhqab
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/MxOP8pU
コメントを書く