中国で“日本製から中国製へ”変わるトレンド キーワード「国潮」とは?【日中50】|TBS NEWS DIG
次はシリーズ「日中50」。あす29日に国交正常化50年を迎える日本と中国ですが、日本製品が爆買いされる時代は変わりつつあり、新たに中国製品に価値を見出す流れがブームになっています。キーワードは“国潮”です。
「歓迎光臨(いらっしゃいませ)!」
北京市内にあるイトーヨーカドー。人気の理由は質やサービスの良さだけではありません。調味料やお酒など、日本製品の品ぞろえの豊富さも顧客を獲得する上での強みとなってきました。
経営を担う荒井達也さん。25年前、イトーヨーカドーが外資系として世界で初めて中国国内での営業を許可されたときから、中国人消費者と向き合ってきました。
北京イトーヨーカドー 荒井達也総経理
「どういう洗剤を使っているのか、どういう調味料を使っているのか、どういう服を着ているのか、タンスの中にどういうものがあるのか、そういう調査から始まりました」
実は開店当初、家電など一部の製品を除き、日本製品の売れ行きは芳しくなかったといいます。
北京イトーヨーカドー 荒井達也総経理
「日本のモノを置いても、それがどういうものか(中国の消費者が)分からないというのが結構あった」
しかし、2014年ごろ、それが大きく変わり始めました。
記者
「こちらの家族、炊飯器を三つも購入しています」
中国人観光客による「爆買い」です。旅行先で知った日本の製品を中国でも手に入れたい。そんなお客が増えたのです。
しかし、その流れもいま変わりつつあります。7月上旬の会議では、あるキーワードが議論の中心となっていました。
テナント管理担当者
「『「国潮』トレンドに沿った、クッキー店の入居についてです」
「国潮」とは、中国伝統の要素を取り入れた国産ブランドを再評価する動きのこと。
インフルエンサー
「昆明の国潮ブランド菓子だよ!」
SNS上でも、インフルエンサーが国潮の商品を紹介する動画が数多く投稿されています。そこで目を付けたのが…
北京イトーヨーカドー幹部
「おいしいね」
テナント管理担当者
「甘さ控えめなんです」
中国ブランドのクッキー店です。これを入り口近くの一等地にオープンさせるという勝負に出たのです。果たして狙いは成功するのでしょうか?
記者
「クッキー店が開店しました。きょう初めての週末を迎えます」
中国の伝統を意識した衣装を着た店員が試食品を手にお客をお出迎え。どんどん行列ができていきます。
客
「SNSで見てきました」
「友達が美味しいというので来ました」
好調な滑り出しにホッとする荒井さん。
北京イトーヨーカドー 荒井達也総経理
「日本が下がったというより、中国の国産のモノがあがってきた。それで選択肢が増えた。その中で、うちはどこにチャンスがあるのか見極めていかないといけない」
日本製が好まれた時代から中国製に人気が集まる時代へ。日中関係の変化を肌で感じながら、次なるビジネスチャンスを模索しています。
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